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闇は誘う
 昨日降ったりやんだりしていた雨が、未明から降ったままになり、正午から霙に変わった。明かりのつかぬ家々と、雨水が流れ落ちる県道、それに沿って立つ傾いた看板、刈り取られたまま放置された水田、それらが一斉に水を跳ね上げる同じ音を立て、それゆえに、町は一層不気味な静けさであると思えた。
 関東地方のこの田舎の町は、一年近くも前に打ち捨てられていた。蝿の襲来を知らせる警報機も、信号機にしがみついたまま俯き、その先の民家の玄関先に、人間が二人いた。
 一人は少女で、空の弁当箱を広げたままポーチに座りこんでいる。フリルをふんだんに使った鮮やかなワンピースを着ているが、それが汚れるのを気にするでもなく、物憂げな目を県道に向けていた。背中に垂らす黒髪には漣のようなウェーブがかかり、細い首筋や面立ちを、一層細く白く見せる。黙ってさえいれば大人びた美少女だが、まだ十五歳の少女にすぎなかった。
 もう一人、男が戸にもたれかかっている。中東系の彫りが深い顔立ちで、体色の濃い長髪の男だった。彼は本を読んでいた。草色の和紙で作られた和綴じ本だった。
「パジェット」
 それが彼の呼び名だった。本名ではないが、彼らの間柄ではそれで事が足りた。
「どうした、R.R.E.(ルルエ)」
 R.R.E.、それもまた、少女を表す名だった。
「何を読んでるの」
「これか?」
 パジェットが片目だけ細めて笑った。動かなかったほうの目の周囲に、ひきつれた火傷の痕が薄っすら残っていた。
「扮書だ」
「フンショ?」
「穴向こうで虫に食われた連中の形見だな。何にでもなるぜ。本、カセット、人形、衣服。人生、死因、生年月日から性的嗜好まで何でも書いてやがる」
「悪趣味」
「俺を責めなさんな。こいつぁー、多分冴えねえ顔してやがんだろうな。女に食われて死んだ」
「女?」
「でもって」
 片目だけで笑ったまま、本で肩を叩いた。
「見てろよ!」
 そしてその本をいきなり、ポーチに叩きつけた。R.R.E.が見守る前で、革のジャケットの下からナイフを抜き払い、表紙の真ん中に突き立てた。
 本が跳ねた、とR.R.E.が思ったときには、顔面よりも大きな、黄色と黒の巨大な蜘蛛に姿を変えていた。
 蜘蛛は八本の長い足をばたつかせ、ナイフから逃れようともがいた。
「これはなに」
「女郎蜘蛛だ」
「馬鹿にしないでよ。どういうことって聞いてんの」
「まあつまり、あれだ、蛹だな」
 ナイフから手を離さぬまま、パジェットが解説した。
「人を食って体力を消耗した虫どもは、モノに化けて人間をだまくらかす。めでたくお目々を覚ます頃にゃ、食った人間の記憶と知恵を吸収しているわけだ。その知恵をどうやってか奴らは共有し――ま、後は知っての通りだ」
 それは蝿から始まった。
 兆しは、二年前の冬からあった。
 都心から蝿が消えない。その夏も、異常な量の害虫が発生していた。ヒートアイランド現象、富栄養化した公園の池沼、汚染された河川に減らないゴミ。要因はいくらでもなった。冬になっても消えなかった蝿は春に東京の空を覆い尽くした。蝿どもが人を襲う、そんな報告がされるに到ったのは、夏の終わり頃だった。連中は巨大化していた。商店からは殺虫剤が消え、学校は無期限の休校措置に入った。どこの企業では排水を垂れ流しにしているなどという噂が立てば、根拠もないままに暴徒化した区民が工場に押し入った。終末論を掲げる宗教団体が集団焼身自殺を遂げた。国は荒れた。世界のどこも荒れた。関東一円の住民は、早急に設備の整えられた東京か遠くの田舎に逃げた。そして皮肉なことに、人肉を求める虫どもは、人間の消えた町に姿を見せなくなったのである。
「こういうの、アタシも見たことある!」
 R.R.E.が叫んだ。
「思い出した! 赤い日記帳だった。虫のことが書いてあったんだ」
「ほぅ」
「女の人が、最近やけに部屋に虫が多いって悩んでたんだって」
「ほー」
「でね、ベッドに座って飼ってる猫抱っこしてなでなでして『かわいいかわいい』って言ってたんだって」
「で?」
「部屋の中から男の声で『本当に?』って訊かれたんだって」
「それから?」
「はっと気付いて猫よく見たら、どろどろに腐ってそこから虫がたくさん湧いてたんだって。それで、猫もう何週間も前に死んで、庭に埋めたこと思い出したんだって。ねー? 怖いでしょ?」
 そんなことを嬉しそうに語るR.R.E.の姿に、パジェットは笑みを消し、代わりに溜め息をついた。
「おめえこそ悪趣味だ」
「でもそれ、そのまま置いてきちゃった」
「おまえさんはまだ駆け出しだからな。次からは始末しな」
 女郎蜘蛛からナイフを抜くと、素早く足でその胴を踏み潰した。
「燃やしとけ、卵があるからしっかり灰にしておくんだぞ。中を片付けてくる」
「あーい」
 食われた男の住居の鍵は、針金で簡単に開いた。穴向こうでは荒れ果ててはおらず、案外もう別の人間が住んでいたりするのだろう。単調で冴えない仕事にパジェットはうんざりしていた。だがこれも、『マンティス計画』が遂行されるまでの辛抱だ。

 蝿以外の虫は、穴から引き寄せられてこちら側の世界に来たという。穴は本当に穴としか言いようのない、ぽかりと空いた暗闇だ。ゴルフボール大のものもあるが、大概はマンホールほどの大きさだ。ホテルのスイートルーム一室丸々穴になっているのを見たという仕事仲間もいた。扉を開けていきなり暗闇だったらもう笑うしかなかろう。
 それは、穴向こうの世界で人間が虫に食われた場所に出来る。虫が人を食うから穴があくのか、こちらの変事に呼応してあちらの虫が動き始めたのか、諸説あるがさだかではない。そういう穴の通報があれば、パジェットやR.R.E.のような者たちが駆けつける。ひとまずは応急措置として虫の侵入を防ぐ『封じ』を行う。後日五人一組となって穴の中に入っていく。
 穴の中には何種類かの異界がある。
 多少の違いはあれど、どれも似たような現代日本だ。そちらの世界について調査し、報告書に取りまとめるのが仕事だった。生還率は八割。穴が広すぎて抜け出せなくなったか、穴向こうで事故に巻きこまれたか、来た穴を見失ったか。真相は誰にもわからない。とても堅気の人間にさせられる仕事ではない。
 穴向こうが安全と知れれば、官僚の家族やお大尽がたがこぞって、しかもこっそりと逃げ出すことになるだろう。その為の捨石だ。だが、一つの穴を調べれば刑期が十年減る。単純計算で週に一件こなせば年に六十年。別にちょっとした駄賃とタバコの報酬がつく。懲役三百五十二年の模範囚パジェットにとって悪い話ではなかった。
 R.R.E.。彼女がどういう身の上なのかパジェットは知らない。同じアパートの一室に住んでいるが、聞き出す気にはなれない。R.R.E.もそこは察したもので、パジェットについて幼い好奇心で何かと聞き出そうとすることはあっても、はぐらかせばそれ以上追及しなかった。
 ただ不可思議な呼び名について尋ねたことがある。
「何の略称か知りたいって?」
 夕食時だった。シチューを飲んでいた。
 虫に殺された人間の不幸を語るときのように、目を火のように光らせて、R.R.E.は言うのだった。
「分かったら誉めたげる。でも当てっこなんてしないほうがいいよ。三回以上間違えた奴は全員死んだから」

 穴は埃の積もる家屋を突っ切った、狭い裏庭にあった。崩れかけた縁側に面して、茶室のにじり口程度の闇がいきなり塀に張り付いていた。穴の内部が外側よりも広かったためしは無い。また腰が痛くなることを思って、遠慮の無い舌打ちをした。
 登山用の八十リットルのザックを下ろし、ここからが本番だった。
 ザックの上に括りつけられたブルーシートをまずは取り外す。細長いそれから括り紐を解くと、二本の御幣と注連縄が姿を現した。
 まずは穴の両側に御幣をつきたてる。その時の音で、左側だと、深さが、右側だと奥行きが、どういうわけだか分かる。
 柔らかくなった土に思い切り御幣を突き立てた。
 穴の左端。
 ドン――ッ!
 すさまじい地鳴りがした。
 狭い上に下りかよ、と口に出さず嘆いた。これで滑り台の迷路になっていたら目も当てられない。長さがあれば斜面も緩やかになるだろう、と期待をこめて右端に立てると、トライアングルを打ったような澄んだ音響が、まっすぐ穴の奥へと吸いこまれていった。奥へ延びているが、広がってはいない。それで機嫌を直すことにして御幣の間に注連縄を渡し、次の作業に移る。
 ザックにはぎっしり浜辺の砂が詰めこめられていた。
 どこぞの神社でお祓いを受けた砂だと説明されたが、他に鳥の羽毛と糞が混ぜこまれている。鳥は虫の天敵だ。こんなもので、とパジェットは思うが、廃止されないところを見ると成果を挙げているのだろう。この砂を穴のある部屋、屋外なら十平方メートルを目安に撒けば一日目は終わる。
 柄杓で砂を撒いていると、必ず思い出すことがある。
 八月三日事件。
 まだマンティス計画が公になっていなかった今年の夏のことだ。対虫兵器の開発のために集められた企業の技術者たちが、その日のうちに壊滅させられた。だがそれは計画そのものの頓挫を意味する出来事ではなかった。秋に差し掛かり、蝿たちの全盛期が過ぎると、今度は人間たちが気炎をあげる番だった。マンティス計画は公表され、犠牲となった企業戦士たちの悲劇も繰り返し報道された。
 とりわけ妻子を殺された男の悲運が大衆の涙を誘った。
 だが、戦うべき相手と戦って死ねたなら運の良いほうだ。人はみな理由のないまま生まれ、大半が、そのまま、理由のないまま、寡黙に死んでいく。

 三十分かかった。
 すっかり軽くなったザックを担いで玄関に戻ると、女郎蜘蛛の屍骸が大量の本や衣服と共に焼き尽くされていた。
「よっ。どうだった?」
「問題ない。次行くぞ」
 二人は玄関先に停めたライトバンに乗りこんだ。
 少し走ると霙は雪に変わった。R.R.E.が口を開いた。
「マンティス計画、どう思う」
「どうって、どう?」
「オッサンは成功してほしいと思ってる?」
「俺はまだ二十七だ」
 と前置きしてから答えた。
「そりゃ、しないよりしたほうがいいだろ」
「そうかなあ」
 今日のR.R.E.はいやに真面目に話をする、と思った。
「アタシ、虫燃やしながら考えたんだ」
「何を」
「もし完成したマンティスが成果を挙げたら、それでホントに虫がいなくなったら私たち生きていられるの?」
「......知りすぎたってことか」
「穴向こうの世界のことも、私たちの仕事のことも、平和になった未来には必要ないし」
「お前にも物を考える頭があったんだな」
「うるさい、バァーカ!」
 R.R.E.がパジェットのせいで機嫌を損ねたときに始めるのは、必ずパジェットの話だった。
「あっ、そうそう。今度こそ正解! 自信あるんだ」
「何が?」
「オッサンが大人しくこの仕事する理由」
「言ったろ、逃げ場なんざねぇって。それに俺はまだ――」
「復讐でしょ。オッサンが牢屋にぶち込まれる原因になった憎い相手がまだシャバにいるんだ」
 パジェットの返事が消えた。
 それでも、正解だと思われない為には何か言う必要があった。
「根拠は?」
「だってェー。快楽や感情で何人も殺す人間じゃなさそうだしぃ。反乱分子ってタマでもなさそうだしぃ。報酬にも自由にも興味はないって自分で言ってたじゃない。あとは男の好きそうな理由っていったらそれしかないでしょう」
「勝手に言いな」
「否定しないんだ?」
 話に気を取られていたら、車輪が人の骨に乗り上げた。弱いところは重みで砕けていく。その鈍い物音が尻に伝わる。
 さっき、猫の話で思い出した。
 R.R.E.に聞かせてやろうと思ったのだ。
 パジェットが違う名前だった頃、家に大きな犬がいた。犬が老衰で死んだので、家族で庭に埋めたのだが、翌朝になると元通り鎖に繋がれていた。俺たち一家は気が触れたのかと絶望したが、そんなことはなく、犬はさらに二年生きてから死んだ。
 蝿の王たちが生まれるうんと前、まだ小学生だった頃だ。
 だがやっぱり黙っておこう。



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■講評

うーん、なんか会話だけで終わったって印象ですね。
最後の方も、なんだかよく解らなくなってしまいました。
怖さの部分も今ひとつな印象ですが、世界観をしっかり作り上げた割りに、全体的に盛り上がりに欠けているのが残念に思います。

名前: PM ¦ 19:51, Saturday, Jul 18, 2009 ×


 雰囲気があって良く書けていると思います。

 ですがストーリーも展開もありませんよね。
 これだけ書けると、正直、自分の考えたストーリーになかなか満足が行かず、躊躇されるかもしれません。
 ですが体ごとぶつかって行かずに扉が開く事もないんじゃないでしょうか。
 採点は厳しいですが、期待値の裏返しと思って下さい。

【アイデア】0、【描写力】+1、【構成力】0、【恐怖度】0

名前: ユージーン ¦ 21:47, Wednesday, Jul 22, 2009 ×


・アイディア±0
 扮書、赤い日記帳と猫話、平行世界(個人的な感想だが、生還率八割というのは恐怖小説としてかなり安全な部類で、興を削がれないだろうか?)、犬の話と、ユニークで数は多いのだが、それらの恐怖への関わりが薄く、プラスには出来ない。
・描写と構成−1
 描写、可もなく不可もなく。構成、全体を使って行われているキャラクターや設定の説明が、恐怖やオチに絡んでこないのはかなり悪印象。犬と扮書は関わりがあるのかな? と思ったが、書き方が弱いと思う。
・怖さ−1
 最後の犬の話は少し恐怖を煽ってくるが、それだけで怖がれというのは難しい。また、他に怖がらせようとしている部分が見受けられない。このライトノベル風の作風で書ける方なら、扮書の化け物が殺される程度では恐怖の内に入らない、というのは理解して貰えると思う。
・買っても後悔しない魅力−1 キャラクターたちの魅力(悪くはない)をさっ引いても、評価は出来ない。余計なお世話な意見だが、彼らのためにも、もっと恐怖を煽る展開にしてあげるべきだったと思う。

名前: わごん ¦ 00:06, Wednesday, Aug 05, 2009 ×


雰囲気 1
描写力 0
構成力 0
文章力   0

独特の世界観、謎の男性と少女のやりとりなどいろいろと魅力的な要素が詰まっているのですが、ストーリーがさっぱりわかりませんでした。
雰囲気だけで読ませるのはなかなかだと思うんですが、シュールだけではどうも私は付いていけなかったですね。

名前: 妖面美夜 ¦ 13:51, Wednesday, Aug 05, 2009 ×


キャラクターの作り込みが抜群にうまいと思います。これは、このまま展開していけば面白いものになると思うのですが、それにはかなりの尺がいりそうです。一話完結方式のここのルールではうまく話が終結していない(あるいはそう感じさせてしまう)のは、かなり不利なので、点は辛くなりますが、とても魅力的な一編だったということは申し添えたいと思います。
文章面でも、リズミカルな読みやすさがあり、非常に好みの文体でした。

アイデア  0
文章    1
構成    0
恐怖度   0

名前: 鶴の子 ¦ 20:57, Wednesday, Aug 05, 2009 ×


会話を情報の伝達手段として扱う作者さんは、それのみで筋立てが完成されたと思い込みます。もう一度会話を読んでみて、それが果たしてその人物の欲求や目的を言い表しているかを再考してみられては如何でしょうか。

> 「復讐でしょ。オッサンが牢屋にぶち込まれる原因になった憎い相手がまだシャバにいるんだ」
>「燃やしとけ、卵があるからしっかり灰にしておくんだぞ。中を片付けてくる」
>「人を食って体力を消耗した虫どもは、モノに化けて人間をだまくらかす。めでたくお目々を覚ます頃にゃ、食った人間の記憶と知恵を吸収しているわけだ。その知恵をどうやってか奴らは共有し――ま、後は知っての通りだ」

これらの情報を会話だけに頼らず、もう少し読者の想像力に委ねるべきでしょう。

発想・-1 構成・-1 文章・-1 恐怖・-1

名前: 三面怪人 ¦ 14:38, Thursday, Aug 06, 2009 ×


キャラクターがとても魅力的です。彼らの会話も洒落ていて、ずっと読んでいたいような気持になりました。世界観も面白く、大長編の序章的な感じを受けました。
細かな描写も恰好よく、作品に流れるクールな印象が心地いいです。

*文章+1 *キャラ+1
*描写+1 *恐怖−1

名前: げんき ¦ 20:35, Sunday, Aug 23, 2009 ×


「え、これで終わり?」と思ってしまいました。
ジャブだけ打たれ続けた感じです。
設定と人物描写がしっかりしているぶん、もう少し伸びてもいいからなにかしらの結末が欲しかったです。

名前: もりもっつあん ¦ 01:38, Sunday, Sep 06, 2009 ×


なるほどね。キャラはかわいいのにね。遠慮なしにもっと長ーく書いても良かったと思うけど、っていうか最初の時期じゃなかったらきっとそうしただろうと思うけど、遠慮しちゃったのかな。
パラレルワールドっていう概念を持ってきたのは面白いと思うから、それについて加点。

名前: あおいさかな ¦ 21:54, Friday, Sep 18, 2009 ×


世界観やキャラクターの造形は大変良いのですが、話自体は何のまとまりも無いまま終わってしまった。もしかして、遺伝させることを意識してこんな終わり方をさせたのでしょうか? そうだとしたら非常に勿体無いと思います。遺伝させるのは、この作品と地続きである必要はない(と言うか、作中で並行世界の設定が出てるし)ので、きっちりこの作品を最後まで書いて欲しかったです。

名前: 水本しげろ ¦ 19:49, Saturday, Sep 19, 2009 ×


投稿直後から結構気になっていた作品の一つでした。
この後、超弩級のレギニータをはじめ、近未来ファンタジー系の作品が生まれてくる起爆剤としての役割を果たし、怪集にちょっとした新風を運んできてくれた作品でもあります。

その後の類似タイプの作品と比べると説明と描写、セリフの割合は、この「闇は誘う」が、どうにか飽きずに読めるジャストサイズではないかなと思います。
ホラーらしい怖さが若干薄い点が惜しい所なのですが、二人の日常を切り取った作品として、こういうタイプのものも味わいがあって良かったです。

起承転結がきっちり決まった作品も面白いかとは思いますが、この「闇は誘う」のように、洒落た感じで終わるのは、定型的な作品とは違った新鮮さがありました。

アイデア・1

名前: 気まぐれルート66 ¦ 01:43, Tuesday, Sep 29, 2009 ×


恐怖 1
雰囲気 2
壮大なダークファンタジーのプロローグを思わせる作品だと思いました。この先が、とても気になる話です。そのため、「もう少しこの話の中で先を読めれば」という気分にもさせられましたが、個人的には好きな作品でした。

名前: 白長須鯨 ¦ 19:26, Wednesday, Sep 30, 2009 ×


あれ?何か展開すると思ったけど・・・。期待したので、逆にがっかりしてしまいました。

名前: 読書愛好家 ¦ 16:02, Thursday, Oct 01, 2009 ×


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