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虫のある家庭
 ニキビダニ美顔法、という物が流行っている。
 ファッション誌『ヴィーゴ』で紹介されて以来、爆発的な人気を誇っているのだそうで、何でも品種改良されたニキビダニを毛穴に寄生させて老廃物を喰わせることによって、肌の瑞々しさを半永久的に保てるのだそうだ。理論上は、宿主である人間が死ぬまで効果があるらしい。
 健康被害については、元々我々の凡そ百パーセントが寄生されている無害な虫なので心配いらないという話だったが、はてさて、どこまで信頼できるものなのか。




…………

この作品は怪集/2009作品集【怪集 蠱毒】に収録されました。
続きは【怪集 蠱毒】でご覧下さい。

【怪集 蠱毒】加藤一 編

https://www.amazon.co.jp/dp/4812440203



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なかなか面白いアイデアだったと思います。ニキビダニに着目した点など「なるほどなぁ」と。あれだけ娘や国のことを批判していたのに、閾... ... 続きを読む

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なかなか面白い発想であると思う。淡々としたこの父親の語りも、独特な雰囲気があって良い。こういう擬似世界が本当にありそうな感じが面白い。ただ気になったのは、ニキビダニの記述である。ニキビダニは毛穴などの分泌腺の中に潜み、一生をその中で終える。毛包に寄 ... 続きを読む

受信: 23:10, Wednesday, Jul 29, 2009

■講評

昨年の遺伝記「名殺探訪」に近いタイプで、変にリアルでブラックな嘘話の積み重ねで小説の中へ引きずり込むような書き方が面白いです。スーパーフライならぬウジウジ☆フライ♪ではさすがに気味が悪いですね。この話を語っている父本人が安易な絶命や意識の消失で終わらず、思考が途切れる前にどうやらその思考が支配されているらしい様子を前に持ってくるところに工夫があって良いと思いました。

ただ「ああ、ありがとう、母さん」以降について、初読の時は結末に対してあまり効果的に働いていないように感じました。父から見た日常が徐々に侵されていく様子を描くために遅効性を持たせた狙いではないかと思いますが、あと少しだけ盛り上げても良かったような気もしました。
この作品は父が初めから終わりまで変わりなくとても饒舌なのですが、思考を支配される前とその直前で語り方の密度を若干変化させても良かったかもしれません。

アイデア・1、構成力・1

名前: 気まぐれルート66 ¦ 16:37, Saturday, Jul 25, 2009 ×


あー、これはなんかヤだなぁ…。
なんだか日常にあるような光景で、所々に見せる異常性…。
まあ、後半はなんかもうモロなのですが、楽しめました。
深いとこからじわじわ来ますね。
上手くまとまってて、個人的には好みな話です。

名前: PM ¦ 21:25, Monday, Jul 27, 2009 ×


マンティスの流れとは全く別のやり方で虫から人間への侵略を描こうというのは、良い発想ですね。やたら流行を批判して国を憂える主人公のあり方もオッサンらしくて面白い。一方で、脳内でそういう批判を展開していた主人公が「ヌ゛ルヌ゛ルとした汚蟲」にあっさり乗っ取られてしまうのが不自然でもったいないです。ここがクリアできれば多分もっと怖くなれたと思います。
文章-+1
構成-+1
怖さ-0

名前: あおいさかな ¦ 20:57, Tuesday, Jul 28, 2009 ×


アイデア 1
『ウジウジ☆フライ♪』が面白い 2
恐怖度 1
アイドルユニット『ウジウジ☆フライ♪』で噴出してしましました。
虫を寄生させる美容方って言う発想も斬新ですね。あれだけ気持ち悪い虫に対する奇妙な愛情も伝わってきましたし。余りにも面白くてニタニタして読んでおりましたが、後半から笑えなくなってきましたね。
これらの登場人物含め人類はすっかり虫に侵されているではありませんか。
しかし、虫を健康美容に利用するっている発想もそろそろ…って所かなあ・・・。
近未来SFホラーっぽいですね。


名前: 妖面美夜 ¦ 00:00, Saturday, Aug 01, 2009 ×


 読むと、点数をつけたくなくなるんですよ。
 それだけの嫌悪を感じさせるってのは、それだけ見事って事ですよね。w

 お父さんの怒りが最後にはある種の快感に変化する訳ですが、確かにその過程があんまりに極端で微妙に違和感を感じるんですよね。
 長い時間をかけて変化に取り込まれたようにも、虫の作り出す快感に飲まれて短時間で変わるようにも読める。

 一度は変化から抜け出そうと苦闘して、結局は変化に取り込まれてしまう、快感・不快(怒り)・快感と3部構成にしてループを構成するなどすると、もうちょっと理解しやすくなるかもしれません。
 私の理解力不足だったらゴメンなさい。

【アイデア】+1、【描写力】+1、【構成力】0、【恐怖度】+1

名前: ユージーン ¦ 00:52, Monday, Aug 03, 2009 ×


ノリの良い文体で始め、読者を取り込み、徐々に壊していくやり方は上手い。
ただし、独特のセンスを持つ語句は独り善がりに陥りやすいのも確かでしょう。
文体を褒めてもらいたいのか、作品に感情移入して欲しいのか、明確ではないように思います。

発想・0 構成・0 文章・0 恐怖・0

名前: 三面怪人 ¦ 17:33, Thursday, Aug 06, 2009 ×


・アイディア+1
 批判しているが実は自分も取り込まれている、という展開自体はよくあるが、虫カルチャーなどのアイディアが独創的で豊富だったので。また、死や痛みを伴わない形で恐怖を描こうとしている所も面白い。
・描写と構成+1
 描写、可もなく不可もなく。構成、読んでいて独自設定の多さを感じさせられなかったことは評価すべきなのだと思う。進行のテンポの良さと、導入をニキビダニ美顔法の説明から始めて異常な雰囲気のままスタートしたことが要因か。+0.5くらいだが、四捨五入。
・怖さ+1
 家庭の会話から不気味なユーモアと閉塞感を感じた。ただ、雰囲気が明るくて、これはこれで幸せそうだな、とも思えてしまうのは弱点か。
・買っても後悔しない魅力+1 ナチュラルに狂っている感じが良いと思ったので。

名前: わごん ¦ 11:44, Friday, Aug 14, 2009 ×


愉快な狂気とでもいえばよいのでしょうか。不思議な魅力のある作品ですね。
病気対策等の誰もが納得するような理由ではなく、美肌とか加齢臭対策とか、軽い理由で虫を受け入れてしまっている異常さがたまりません。そして外見重視の今の世の中だと、なんとなく先にこういうこともあるかもしれないと夢想してしまいました。
お母さんの容姿の描写が、特に気持ち悪くてよかったです。

*文章+1 *描写+1

名前: げんき ¦ 21:47, Monday, Aug 24, 2009 ×


主人公の葛藤がすごく頼りなくて情けなく、上手にオッサンの悲哀が出ていてよかったです。
日常に当たり前に気色の悪い物が入り込んでいる様は何故か「家畜人ヤプー」を想起させました。

アイデア  1
文章    0
構成    1
恐怖度   0

名前: 鶴の子 ¦ 13:02, Monday, Sep 07, 2009 ×


描写が具体的で細かく、勉強になりました。
虫の使われ方も見事だと思います。
常識を揺さぶられる怖さと嫌悪感を体験できる良作だと思います。

名前: もりもっつあん ¦ 00:45, Friday, Sep 11, 2009 ×


若者文化に反発するオヤジみたいな主人公がいい味を出している。虫を使った数々の美容法・健康法も独創的て面白かった。また、本当の侵略は武力で行われるものではないというテーマ性を持たせたのも良い。ただ、全編を主人公の独白で書かれているので、多少、説明が多いと思った。

名前: 水本しげろ ¦ 19:56, Sunday, Sep 20, 2009 ×


恐怖 2
非常識が常識と化してしまった奇妙な可笑しさを描いたブラックユーモア的な物語としてはいいと思いますが、私の場合、気持ち悪さの方が勝ってしまいました。

名前: 白長須鯨 ¦ 19:45, Wednesday, Sep 30, 2009 ×


実に上質の作品だと思います。 無料で読めたことに感謝。

名前: ユーコー ¦ 01:58, Thursday, Oct 01, 2009 ×


面白いです。が、うっかり、便利!などと思ってしまったため、怖くなかったです。

名前: 読書愛好家 ¦ 16:37, Thursday, Oct 01, 2009 ×


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