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絶望は愚か者の結論。
今日じゃなくても、と言うつもりが、実際に出た文句は全く違っていた。
「別にいいよ。行ってくる」

慎吾にとって、二週間ぶりの休日である。
日がな一日寝て過ごす夢は、午前九時三十分に儚く崩れた。いい加減、棚を直してくれと頼まれたのである。妻からの願いとあらば無下に断るわけにもいかず、慎吾は外見上颯爽と、内面は鬱々と玄関を出た。
仕事の忙しさを言い訳にして、ずるずると引き延ばしてきたのだが、妻の不満の臨界点は今日らしい。
大工仕事そのものは嫌いではない。むしろ、ホームセンターに並べられた道具を見ていると時を忘れてしまうぐらいだ。慎吾は気を取り直し、最近出来たばかりの大型店に向かった。
金具を探すうち、見たことのある顔を見つけた。長期療養中の坂井の奥さんである。束の間迷ったが、思い切って慎吾は声を掛けた。
「あの、坂井君の奥さんじゃなかったですかね?確か…栄子さん」
「…ええ、そうですが」
振り向いた女性は、明らかに戸惑った様子である。
考えてみれば、向こうはこちらの顔は知らない筈だ。半年程前、酔った坂井を送り届けた時のことだ。御主人様のお帰りだと坂井は何度も吼えるのだが、全く返事が無い。締め出された坂井は、ニヤリと不敵に微笑むと、塀の脇に立つ木に上りはじめた。
危ないから止せというのに、坂井はあっという間に二階の屋根に飛び移った。ここの窓は鍵が壊れててな、と言い残し、中に入る。明かりの点いた居間から、坂井の怒声が聞こえた。止めた方がいいか、迷う慎吾の前を家から飛び出し、裸足で逃げて行った女が栄子である。
慎吾は慌てて付け加えた。
「いや、私、坂井君の同僚だった吉田と言います。坂井君、調子はどうです」
「ああ、そうでしたか。ごめんなさい、存じ上げなくて」
栄子は丁寧に詫び、慎ましやかに微笑んだ。
「こちらこそ急に話しかけて」
いかにも旧友を案じた態を装ってはいるが、栄子の美しさに見惚れる機会を最大限に利用しただけである。
「ただの胃炎だとばかり思ってたんですが……長引いて申し訳ありません。皆様にもよろしくお伝えください」
「奴、飲みすぎなんすよ。断酒する良い切欠になったんじゃないすか。それに奥さん、看護師さんだから丁度良いんじゃ」
「ほんとにそう。それでは」
それ以上話す事もない。栄子の艶やかな笑顔に、慎吾も一番上等の笑顔で応えた。どうやら栄子は、ペットコーナーに向かう様子である。
確か坂井は常日頃、ペットを飼う人間を小馬鹿にしていた筈である。慎吾は湧き上がる好奇心を抑えられず、間をあけて後をつけた。買う物を見れば、ペットの種類が判るかもしれない。
だが、驚いたことに、栄子は買い物に来たわけではなかった。持っていたカバンから、透明な容器を幾つも取り出し始めた。丁度、プリンのカップぐらいだが、容器の中身までは見えない。
栄子の後姿を見送り、慎吾は店員に話しかけた。先ほどのプリンカップを整理しているようだ。
「あの、ちょっといいですか」
「いらっしゃいませ。何かお探しですか? 」
「いえ、それって……」
どう切り出して良いものか判らず、口ごもる慎吾を訝しがる様子も見せずに、店員はにこやかに答えた。
「ああ、これですか。ミールワームです。うちのは栄養価高いですよ。お客様の評判も上々です」
容器の中には、確かに虫がいた。体長四cmぐらいの細長い蛆虫といったところだ。
「これはミールワームの中でも、ジャンボミールワームですからね、アロワナとか爬虫類とかにいいですよ。活きが良いんで、頭潰してからあげてください。そうしないと、腹の中で暴れて噛み付きますから」
噛み付く。これが。こんな蛆虫が噛み付くというのか。慎吾は、あまり虫が得意ではない。怖気付きながら、尚も訊ねた。
「でも、さっきの女性、返品じゃないんですか」
心外だ、とでも言うように店員は胸を張って答えた。
「違いますよ。あの方は納品に来られたんです」
「納品? 」
「そうです。最初は、沢山余ったから処分してくれないかと持ち込まれたんですけどね、あんまり評判が良かったんで、こっちから頼んだんです」
それは申し訳ないと頭を下げ、慎吾はペットコーナーから離れた。
「アロワナね……」
ぼそりと呟きながら、金具コーナーに戻った。

「アロワナも爬虫類も、あいつに飼われたら災難だよ」
「ま、酷い言い方」
帰宅した慎吾は、久しぶりの大工仕事に悪戦苦闘しつつ、妻相手に軽口を叩いた。
「だってな、坂井ってやつは、そりゃもう粘着質で陰湿で奥さんにも暴力を振るうような嫌な奴でな。あ、しまった」
「どうしたの? 」
「板、割っちまった。棚、今度じゃダメかな……」
言葉よりも雄弁な視線に見送られ、慎吾は再びホームセンターに出かけた。同じ店に行くのは照れくさく、少し足を伸ばした。今度はもう少し分厚い板にしようと、念入りに選ぶ手が止まった。
目の前を栄子が通ったのだ。栄子は真っ直ぐ、ペットコーナーに向かい、先ほどと同じくプリンカップを大量に納品して出ていった。ジャンボミールワームであることは、見るまでも無かった。
慎吾は早々に板を購入すると、駐車場に急いだ。栄子の車が出庫しようとしている。慎吾は板で顔を隠してやり過ごした。通り過ぎる車に、束の間、視線を定めた。
後部座席は、段ボール箱で埋め尽くされていた。もしかしたら、あの箱全てに虫が詰まっているのか――慎吾は懸命に吐き気を抑えた。

妙な副業もあったもんだと半ば呆れはしたが、夫が働けない状況では無理もない。次の休日まで、慎吾は自分にそう言いきかせていた。
「ちょっとー。ねぇ、あんたの吊った棚、本置いたら落ちたわよ」
「だから言っただろ、俺の吊った棚に物置くなって」
作り直しを命ぜられ、慎吾の休日はまたもや潰れてしまった。さすがに渋面を隠せず、ホームセンターに向かう。店内に入った途端、その渋面が崩れた。
栄子がいた。また、虫を納品にきたようだ。
それほど大量の虫をどうやって飼育しているのだろう。他愛無い好奇心に背中を押され、慎吾は寄り道を決めた。
坂井の家は静かな住宅街にある。通りから少し奥まった所にある一軒家だ。呼び鈴を鳴らしたが、返事は無い。二度、三度と続けたが状況は変わらない。
あの時と同じだ。慎吾は記憶を辿り、電柱に目をやった。そこまでやるか、と自分に尋ねてみる。ちらりと辺りを見回す。幸か不幸か、人通りは全く無い。
木に上るだけだ。上って、中を見るだけ。自分に折り合いを付け、慎吾は一番下の枝に足をかけた。
「ビンゴ」
思わず声に出てしまい、慌てて口を押さえる。カーテンは開け放たれ、部屋の様子が見渡せる。中央に置かれた椅子に男が座っている。後姿に見覚えがあった。
「坂井」
窓を叩き、慎吾は呼びかけた。聞こえないようだ。奇妙な動きを見せている。時々、仰け反るように頭を振り上げる。或いは、嫌々をするように顔を振る。
「おい、坂井。俺だ、吉田だ」
くそ、無視かよ。慎吾は腹立ち紛れに窓に手をかけた。鍵はまだ直していなかったらしく、カラリと開いた。毒喰らわば皿まで、とばかりに慎吾は部屋の中に侵入した。
「おい、坂井。どうしたんだよ、まったく……」
振り向かせようと近づき、慎吾は気付いた。坂井は椅子に縛り付けられていた。その足元に大きな衣装ケースがある。不要な衣類を片付けておくような、半透明のケースだ。その中は数え切れない程のミールワームで溢れていた。
坂井は、ふくらはぎ近くまで両足を突っ込んでいる。ピチピチと音を立て、ミールワームは坂井の足に齧りついているようだ。
「な、なんだよこれっ」
慎吾は込み上げる吐き気を辛うじて抑え、坂井の足を持ち上げた。両方とも足首から先が無かった。
「いったい、どうしたんだ」
慎吾は、その時初めて坂井の顔を見た。見開いた目が真っ直ぐに慎吾を見つめている。唇は糸で縫い合わされ、悲鳴どころか会話すら不可能だ。
「うわぁぁぁっ!! 」
堪えきれず、慎吾は絶叫した。その声に同調したかのように、虫達の食事は勢いを増した。
「け、警察だ、警察に電話」
「……は止めてくださいな」
背後で聞こえた声が栄子のものだと気付いた時には既に遅く、慎吾は後頭部に激しい打撃を受け昏倒した。

慎吾を覚醒させたのは、唇の痛みであった。開けようとすると、尚の事、激痛が走った。舌先の感触に糸らしきものが伝わる。
視線が坂井を捉えた。どうやら向かい合って座っているようだ。足首に違和感がある。というより、何の感触も無い。
見るのが怖い。慎吾は泣きながら、己の足を見た。まるっきり、棒のようだ。棒の先では、大量のミールワームが食事の最中であった。

「ごめんなさいね。今、警察に通報されると困るのよ」
栄子が艶やかな笑顔で、慎吾の額にキスをした。
「少しずつ楽しんでいる最中なの。この子達が、主人を食べ尽くすのに、まだ何年も掛かるだろうし」
身悶える慎吾の髪を優しく撫でながら、栄子はミールワームの収穫を始めた。
「出血は止めたから。麻酔が効いている間は、痛みも無い筈よ。二人とも死ぬとしたら、餓死ね。主人はもうそろそろ。あなたも、その時が早く来ると良いわねぇ……あ、携帯借りましたから。奥様にメール送っておきました。疲れた、捜さないでくれって」

声にならない悲鳴をあげ、何事か訴える慎吾に、もう一度微笑みかけて栄子は部屋を出た。
死ぬとしたら餓死、か。
慎吾は狂いつつある意識で、栄子に反論した。

絶望でも死ねるさ。



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う〜ん。勿体無かったような気がします。もっと、濃密に書かれると嫌な感じが増したのではないでしょうか。全体を通して、さっくりと書縺... ... 続きを読む

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 文章は読みやすく、情景も良く伝わってきます。 ただ、ミールワーム登場後の展開はほぼ読めてしまい、それが思ったほどグロテスクではな... ... 続きを読む

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» 【+1】絶望は愚か者の結論。 [日々、追憶…から] ×
長い割に読みやすかったと思います。ただそれだけにもう最初の部分からある程度のオチが読めてしまったのも確か。何かもう一捻りあれば縲... ... 続きを読む

受信: 22:12, Friday, Jul 31, 2009

» 【+3】絶望は愚か者の結論。 [峠の塩入玄米茶屋/2009から] ×
雑食であり、肉食も好むミールワームの特性を考えた設定で、良く作り込んで構成されている。文章のバランスも良く、オチに対する伏線も上手く埋め込んであり、最後まで飽きる事なく読み進められる。ただ、安定感がある分、結末が予想を上回る事はなかった。文章の巧さで .. ... 続きを読む

受信: 22:05, Tuesday, Aug 04, 2009

■講評

とてもバランスの良い配文ですね。後半にもう一度、ミールワーム自体を前半とは違う形で書いたら(前半は外見、後半は食事にありつく動作や物音)もっとイヤ感出せたと思います。
魚が好きな者としては、生体商品に与えるエサに麻酔をかけるというのが納得いきませんが…。
文章-0
構成-1
怖さ-−1

名前: あおいさかな ¦ 02:33, Wednesday, Jul 29, 2009 ×


ううーん、なんだかあっさり薄味って印象でした。
いや、話としてはキモチワルイのですが、なんだかさっぱりしているような…。
前半に対し、肝となる部分、特に終盤の演出描写がちょっと物足りない気がしました。
ミールワームが出てきた時点でオチが読めてしまったのも、ちょっと残念に思えます。


名前: PM ¦ 18:49, Thursday, Jul 30, 2009 ×


笑える度 1
描写力 0
構成力 0
恐怖度   1

まるまる太ったミールワームちゃんにワクワクしました(笑)
しかし、ホームセンターに近所の主婦がいきなりミールワーム納品なんて出来るものなのだろうか??あと、他人の家にズンズン不法侵入して行く主人公の映画的不自然な展開などが気になっちゃいました。
そんでもって、やっぱり食べさせちゃいましたかあ〜。やはりという展開ですね。
上品そうな憧れの美しい人妻に殺されて主人公も本望ではないかと…。
>「け、警察だ、警察に電話」
>「……は止めてくださいな」
といって後頭部をいきなりどつく吉本ギャグ的展開のシーンは笑えました。

名前: 妖面美夜 ¦ 21:33, Thursday, Jul 30, 2009 ×


パズルのようにかちっと伏線が作られていて、文章も長い割には読みやすかったです。
ただ、良くも悪くも定型なので、もっと二転三転する話であっても良かったと思います。作者の方が文章力があるだけに余計にそう感じてしまうのでしょうか。

前に出てきた「全ては子供達の為に。」でも思っていた事ですが、入れ物の中で沢山密集している虫をその虫だと瞬時に判別するのは、案外最初は別の物体として見えて(大きな衣装ケースの中に沢山詰まっているために)すぐには対象を認識しづらいのではと思うのですが、どうでしょう。
例えば何の前触れもなくいきなり生首が出ても、生首出現の前情報がなければ、体験者が対象を即時には判別できず、よく見たら生首だったのでびっくりしたという流れが視覚の順としては自然に感じられるような気がします。

描写力・1

名前: 気まぐれルート66 ¦ 00:53, Saturday, Aug 01, 2009 ×


 丁寧に書かれていますね。
 細かい所まで気を使ってあると思います。
 テーマにしている虫も良く考えてある。

 ですが少々、不要な部分まで詰めすぎている印象です。
 ホームセンターで出くわすだけならそこまでの説明はいらないかも。

 暴力亭主が行方不明というネタならオチはどうしても決まってきます。
 そういう場合、オチは2つ3つ考えて、どれかひとつをオトリにして、本当のオチに導いて読者をだましてやるといいんじゃないかと思います。

【アイデア】+1、【描写力】+1、【構成力】0、【恐怖度】0

名前: ユージーン ¦ 01:36, Monday, Aug 03, 2009 ×


会話と地の文のバランスも良く、読みやすい作品ですが、それだけに結末も読みやすいものになってしまいました。
もう少し捻りをくわえた内容にしても良かったかもしれません。

発想・0 構成・0 文章・1 恐怖・0

名前: 三面怪人 ¦ 21:47, Thursday, Aug 06, 2009 ×


登場人物が全員リアルに感じられる描写で、それが日常の裏側の恐怖に説得力を与えていると思います。主人公の妻の言動と、ラストの「疲れた、捜さないでくれ」メール。おそらく妻は自分の仕打ちを思い返し、このメールを真面目に受け取るんだろうなと予想させるところとか、すごく好きです。
さるぐつわではなく口を縫うとか、足首を切断とか、取り返しのつかないことをさらりとやってのける栄子の、容赦のなさがとても魅力的です。

*文章+1 *描写+1
*キャラクター+1 *恐怖+1



名前: げんき ¦ 23:16, Monday, Aug 24, 2009 ×


・アイディア+0.5
 人間の処理方法で生物に食わせるというのはベタかと思うが、ペットショップなどの生活に溶け込む舞台背景をきちんと設定していることは評価したい。また、ミールワームを使った話は珍しいような気がする。全ての小説を知っている訳ではないが。
・描写と構成+0.5
 描写、可もなく不可もなく。構成、坂井夫婦の関係と家への侵入方法を同時に説明したり等、展開をスムーズにする為の伏線の張り方は上手いと感じた。
・怖さ±0
 恐怖小説的にただの殺人には魅力を感じにくいように、(身動きできない状態とはいえ)虫に食われるだけでは怖さが薄いと思う。その後、絶望していく課程など、何か一工夫あれば良かったと思う。
・買っても後悔しない魅力±0 綺麗に纏まっているとは思うが、普通な感じで、積極的に入手したくなるようなウリは薄いように感じる。

名前: わごん ¦ 00:32, Sunday, Sep 06, 2009 ×


手間のかかる死体処理法というか、むしろ過程を楽しむ方に眼目の行っている奥さんが怖いです。
気になるのは長期療養中になっている旦那を怪しまれずに、このまま隠しおおせるかどうかですが、看護師ということで既に偽診断書も提出済みのようでもあり、そのへんのフォローがあれば絶望感もよりいっそう深まったかなと。

アイデア  0
文章    1
構成    0
恐怖度    1

名前: 鶴の子 ¦ 14:45, Monday, Sep 07, 2009 ×


とても読みやすかったです。
きちんと日常を書いて、軋ませていくのが上手いなあと思い、見習いたい気持ちで一杯です。
死体処理が実益を伴っているところも、妙にリアルで恐怖を感じました。

文章+2
恐怖+1

名前: もりもっつあん ¦ 01:25, Tuesday, Sep 15, 2009 ×


文章・構成がしっかりしていて読みやすかったです。ただ、オチの部分は少し書き急いだかなと思います。栄子が坂井を殺そうとしている理由を加えるとか、栄子の狂気を感じさせる部分が欲しかった。

名前: 水本しげろ ¦ 17:22, Monday, Sep 21, 2009 ×


恐怖 3
ミールワームの描写は気持ちが悪いですし、自分を傷つけてきた暴力亭主だけならまだしも、知り合いの人まで残酷な手口でミールワームの餌にするこの女性の精神の崩壊が恐ろしいです。この女性が踏み止まるチャンスは無かったものかと思ってしまいます。最後の、「絶望でも死ねるさ」という一言に重みを感じます。彼女もまた、絶望で「心」が死んでしまった1人ではないでしょうか。

名前: 白長須鯨 ¦ 17:19, Monday, Sep 28, 2009 ×


発想ー1 文章0 構成0 恐怖ー1
食べるのに何年もかかるということは、腐ってしまった時どうするんでしょうか。
ミールワームが出てきた時点で、食べられるんだろうなあ、と予想がついてしまうのは多分作者の方もわかっているでしょうから、もっと意外なオチを用意していただきたかったですね。
オチ以外がとても面白ければ問題ないと思うんですが。

名前: 戯作三昧 ¦ 04:57, Wednesday, Sep 30, 2009 ×


面白かったです。 先読みできても、全体が上手に仕上げられているので飽きませんでした。

アイディア 0.5
描写力   1
構成力   0.5
恐怖度   0

名前: ユーコー ¦ 04:01, Thursday, Oct 01, 2009 ×


お話も文章もよいと思います。タイトルはこうするといい!などとアドバイスできないのですが、何かもっといいものがあったような気がします。

名前: 読書愛好家 ¦ 20:10, Thursday, Oct 01, 2009 ×


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