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虫時計
クロバエの蛆が湧いた。てことは、だいたい半日経ったわけか……永遠にこのままかと思っていたけど、意外と速いな。
そろそろ、アリが来るだろうな。俺の大好きなカナブンやコガネムシも来るだろうか。ハチが来ると困るな、身動きできないから逃げられない。
どうにかならんかな、この車。無理だよなぁ、軽とはいえ車だもんな。押しても引いても、びくともしない。はは、は……

ハエが減ってきたな。代わりに出てきたのは――エンマムシとハネカクシか。こいつら、蛆を食うんだよな。おお、すごいな、見事に捕食した。
いいなぁ、虫は。子供の頃から、ずっと追いかけて来たからな。助けが来るまで、こいつら見てたら飽きないよ。助かったら、もう一度、昆虫採集の旅に出たいもんだ。
今度は、もっと運転が巧い女を彼女にして。何が峠は任せて、だよ。
しかし何だなぁ、どんだけ綺麗でも、こんなに腐っちゃったら只の餌だね。いい女だったけどなぁ。
俺一人、助かって悪かったね。ごめんな、小春。

お。おお、まさかあれは! コブスジコガネだ。生きて動いてるところ、初めて見た。図鑑には、皮膚とか毛髪とか食べるって書いてあったけど、本当なんだなぁ……
小春、もう骨と皮だけか。食うとこ無いから、蛆もどこかに消えちゃったな。
あれ?おかしいな、シデムシが現われないね? この谷には居ないのかな……いや、そんな筈は無い。エンマムシもハネカクシもコブスジコガネも居るのに、シデムシが居ないなんて。
なんでかなぁ……いったい、何日経ったんだろ

「おーい、誰か居るかーっ! 」

あ。助けが来た。おーい、ここだーっ! ここに居るぞーっ!
来た。来た来た来た。こっちに降りてくる。落ちるなよ、早く早く、いや、ゆっくりゆっくり慎重に

「うわ。なんだこれ……もう骨と皮だけじゃないか」

そうなんだよ。でも、いい女だったんだぜ。

「こっちは。ああ、こっちも駄目か。車に腹から下を潰されてる。死んでから随分経つみたいだ」

え。ええ? ちょっと待てよ、俺、生きてるじゃん

「ほら、背中からシデムシが出てきた。厭な虫だな、こいつら」

ああそうか。俺の背中を食ってたのか。だから見えなかったんだな、ちぇっ。シデムシ、見たかったなぁ……



04:32, Friday, Jul 31, 2009 ¦ 固定リンク ¦ 講評(13) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(4) ¦ 携帯


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■講評

勉強になりました度 1
描写力 0
構成力 0
恐怖度 1 
個人的好みとしては、もっとグロテスクに身体のドロドロと腐りゆく感じとか臭いとかを描いて欲しかった。ストーリーは独白型で、主人公が死んでいてというありがちなパターンですね。でも、どんな虫に喰われてしまうのかは勉強になりおもしろかったです。

名前: 妖面美夜 ¦ 12:14, Friday, Jul 31, 2009 ×


それほどのいい女なら、やっぱりどれだけのいい女だったのかも見たかったですね。
ですが一番の難点は、結末が予測しやすかった事でしょうか。

名前: 気まぐれルート66 ¦ 23:38, Sunday, Aug 02, 2009 ×


 なかなかユーモラスでおもしろいですね。
 いいネタを拾ってこられたと思います。

 ここで「読めた」って書くと「読めたって書くのを読めた」って言われそうなのでちょっと違う方向から。
 有名な怪談に、山のバンガローでみんなで待っていると、遅れてやってきた男がドアを叩くというのがあります。
「すぐそこで事故を起こしたんだ。入れてくれ」
 男をバンガローに入れて警察に事故の一報を入れ、どうしたものかと思っていると、再びドアをノックする者がいる。
 それは男の車に同乗していた女だった。
 男は女の方が死んでいるといい、女は男の方が死んでいるという。

 すると、聞いた人は思う訳です。
「本当はどっちが死んでいるんだ?」と。
 この場合、事前に作者が情報を出していなければ、確率は五分五分ですから、そもそも「読めた」という指摘はありえない。
 つまり読めたのかどうかというのは、実際のオチが読めたのかどうかとは別の次元で、読めたと思われやすい構造、思われにくい構造があるんですね。
 読めたと思われやすい構造ではどんなにオチを工夫しても読んでいる人は「読めた」と感じてしまう訳です。

【アイデア】+1、【描写力】+1、【構成力】0、【恐怖度】0

名前: ユージーン ¦ 20:40, Monday, Aug 03, 2009 ×


ためになって、面白かったです。
冷静に彼女が食われていくさまを見てる主人公にゾッとしますね。
女より虫が好きだったんでしょう。

名前: もりもっつあん ¦ 04:05, Sunday, Aug 09, 2009 ×


なるほど。
上手くまとまっていて、解り易かったです。
なんか語り手の虫への執着が異常でちょっと不気味でした。
オチはまあ、そうなるんだろうなぁと思ってたので、そこだけちょっと残念といったところでしょうか。

名前: PM ¦ 19:30, Monday, Aug 10, 2009 ×


タイトルが秀逸だと思います。読み終わったときに、種明かしされたような快感がありました。
主人公の虫に詳しすぎるところや、ちょっと軽い感じがするところが可愛いらしいです。短い話の中にもキャラ立ちしてますね。女性への思いが全然大したことがないように思えるあたり、じわっとした恐怖も感じます。

*主人公のキャラクター+1 *タイトル+1

名前: げんき ¦ 14:52, Sunday, Aug 30, 2009 ×


・アイディア+1
 死体の時間経過を虫で表現するという発想は面白い。語り手が実は死んでいたというのはありがち。アクセント程度に使っていたのだろうが。
・描写と構成−1
 全体的にネタの書き方が弱いと思う。まず、虫の行動が図鑑的なうんちくの整列になっていて、それがどう怖いのかが伝わってこない。調べた努力は買う。また、虫時計の書き方にしても、時間経過で虫が入れ替わる、増える、死体の様子が変わっていくような描写が、淡々とし過ぎていて非常に薄い。
・怖さ−1
 怖がらせたい話だというのは分かるが、上述の書き方の所為で、全く怖く感じなかった。
・買っても後悔しない魅力−1 アイディアの良さを上回るほどに文章が拙い気がする。

名前: わごん ¦ 00:39, Sunday, Sep 06, 2009 ×


饒舌な死体が虫の蘊蓄を垂れるわけだが、この話に凄みを与えるとするともっと凄まじい量の昆虫の知識が必要な気がします。
ちょっとあっさりしすぎていると思いました。

アイデア  0
文章    0
構成    0
恐怖度    0

名前: 鶴の子 ¦ 15:22, Monday, Sep 07, 2009 ×


ありがちなパターンではあるが、ラストでのシデムシの出し方が上手く、綺麗にまとまった。もう少し主人公が薀蓄を語ればもっと良くなったと思う。

名前: 水本しげろ ¦ 18:51, Monday, Sep 21, 2009 ×


作品として巧くまとめられており、尚且つ読みやすく分かりやすい文章ですが、オチもまた分かりやすいですね。

発想・0 構成・0 文章・1 恐怖・0

名前: 三面怪人 ¦ 22:40, Tuesday, Sep 22, 2009 ×


じつはこれ今日初めて読んだのですが、もっと早く読んでおけばよかったなーと思ってます。
幽霊には自分が死んだことに気付いていない幽霊がいるってどこかで読んだ覚えがあります。怖いというより哀れなおはなしでした。

名前: あおいさかな ¦ 01:10, Thursday, Oct 01, 2009 ×


いいです。 「小春小町」に出てきた死体の変容を描いた絵 (ゴメンナサイ ! 名前忘れてしまいました ) の様に、そこに寄ってくる虫で変容過程を描くとは。 まさに虫時計。 

アイディア  1
描写力    0
構成力   0.5
恐怖度   0.5


名前: ユーコー ¦ 04:40, Thursday, Oct 01, 2009 ×


薀蓄は小説を読む楽しみなので良かったです。こんな状況あったら面白いです。怖がらせることは別に狙ってないんですよね。

名前: 読書愛好家 ¦ 21:11, Thursday, Oct 01, 2009 ×


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