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「ただいまー!」たろうくんは元気良くおうちへ帰ってきました。 「ねえお母さん、オトシブミって知ってる?学校で習ったんだ. すごく賢い虫なんだよー。葉っぱをアゴや脚でじょうずに折ってね、卵のゆりかごをつくるんだよ!」 「へぇ、そんな虫がいるの」 庭で土いじりをしていたお母さんは、汗を拭いながら笑いました。 「卵の包みはどうするの?土に埋めるのかしら?」 「ちがうよ、切って草の茂みに落っことすんだ。そうすれば見つからないだろ」 たろうくんは得意げに答えました。 「ふうん、知らなかったわ」お母さんは本当に感心した様子でした。 「ほんとうに、賢い虫ね…、あら、牛乳忘れちゃった。 花壇のお世話が終わったら、街で買ってくるわね。お部屋でいい子で勉強してなさい」 「はーい!」
日暮れに出発したお母さんの乗った軽自動車は、商店街と反対の裏山へ向かいました。 止まった車から、カーテンで上手に包まれた何かがガードレールを超えて落ちていきました。 眼下に広がるのは深い深い森。地面に落ちれば誰にも、見つかることはないでしょう。
たろうくんはクッキーをかじりながら、うきうきと呟きました。 「早く話したいなあ。お父さん、いつ帰ってくるのかなあ」
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受信: 23:10, Tuesday, Aug 18, 2009
■講評
恐怖度0 文章力1 構成力0 アイデア0 お母さんはオトシブミに襲われたんですか? 今度はもしかしてお父さんが被害者になるのかしら。 ブラックユーモアにしてもちょっと中途半端かなあ。 たろう君のあっけらかんとした感じはいいんですけれどね。 |
名前: 妖面美夜 ¦ 11:52, Monday, Aug 10, 2009 ×
これは前に出てきた投稿作品「さかない」と似たような展開ですよね。 最初に虫の話をして、現実では関連しているらしい謎の行動が発生する・・・。 「さかない」よりは進歩はありますが、もっと新鮮味がほしいと思いました。
アイデア・−1 |
名前: 気まぐれルート66 ¦ 16:29, Monday, Aug 10, 2009 ×
うーん、正直、物足りないという印象です。 書き方のアイデアとしては良いと思いますが、児童書風に書かれたのが拍車をかけたかも。 このくらい短いものなら、もう一捻り欲しいところです。
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名前: PM ¦ 20:08, Monday, Aug 10, 2009 ×
短くまとまってて、どこかユーモアがあって笑えますよね。
咲かないよりもほんの少し劣る点は、シーンが3つある事です。 咲かないは1シーンですべてまとまって簡潔だからいい。 インパクトがある。 簡単な事のようで1シーンで全てをまとめて書ききるのは実は意外に難しい。 最初の設定の段階での緻密さが必要になる。 このお話も2シーンにまとめられそうかな。 その辺がぱっとひらめくようになると、さらに磨きがかかると思います。
【アイデア】+1、【描写力】+1、【構成力】0、【恐怖度】0 |
名前: ユージーン ¦ 21:08, Wednesday, Aug 12, 2009 ×
マニアックな虫を持ってきたにしてはつくりがストレートですね。 コンパクトにまとめすぎて、恐怖をあおるポイントがないように感じました。 |
名前: もりもっつあん ¦ 23:22, Wednesday, Aug 19, 2009 ×
みなさんの講評を読むまで、お父さんを捨てたのだと理解できませんでした。 カーテンの大体の大きさを書いてくれれば……。
文章―0 構成―−1 恐怖―0 |
名前: あおいさかな ¦ 15:07, Saturday, Aug 22, 2009 ×
可愛らしさを感じさせる文体が新鮮でした。 >カーテンで上手に包まれた何かが ここの「上手に」が効いてると思います。
ただ残念なことに、恐怖は全く感じなかったです。
*文体+1 *恐怖−1 |
名前: げんき ¦ 00:03, Wednesday, Sep 02, 2009 ×
・アイディア+1 オトシブミの行動と死体遺棄を絡めた点が面白い。 ・描写と構成±0 可もなく不可もなく。お話調の語り方は面白い。 ・怖さ±0 ブラックジョーク程度の怖さはあると思うが、プラスにするほどには感じない。 ・買っても後悔しない魅力±0 可もなく不可もなく。 |
名前: わごん ¦ 22:17, Wednesday, Sep 16, 2009 ×
文体をどう評価するかは、読者の情感が決めることです。私は、この作品にはこの文体が似合うとは思います。 オチにあと一工夫あれば、もう少し点数が入ったのではないでしょうか。
発想・1 構成・0 文章・-1 恐怖・0 |
名前: 三面怪人 ¦ 01:58, Friday, Sep 25, 2009 ×
カーテンにくるんで崖から捨てるだけでは、現実的にはすぐ見つかっちゃうので、そこで引っかかってうまく「話が落ちた」感じがしなかったです。 何かもう一工夫があれば、かなり点数が上がったのでは。
アイデア 1 文章 0 構成 −1 恐怖度 0
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名前: 鶴の子 ¦ 07:30, Friday, Sep 25, 2009 ×
う〜ん。簡潔にまとまっているとは思いますが、せっかくオトシブミという余り良く知られていない虫を使ったのに、オチがありきたりに感じました。 |
名前: 水本しげろ ¦ 21:42, Friday, Sep 25, 2009 ×
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QRコードの中に 潜む実話怪談

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