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脈とり虫
 小学生の頃、不思議な物を見た。
 爺ちゃんが危篤で病院のベッドの周りに親族縁者が集まっていた時のことだ。
 当時の俺は人が亡くなるという事が分かっていなく、心電図モニターの様子を固唾を呑んで見守っている父母達の隣で、ぼけーっと突っ立って、静かな寝息を立てている爺ちゃんの姿を眺めているだけだった。
 そんな時だ。掌を天井に向けてシーツに横たえられている枯れた腕の手首の所に、一匹の尺取り虫らしき物がちょんと乗っかっているのに気がついたのは。
 への字になって、脈の所を頭でぐっと押している。
 やがて心臓の停止を告げるピーという音が鳴ると、そいつはもそもそと生の鼓動の失せた手首から降りて何処かへ去っていってしまった。

 こんなことを思い出したのも、俺が、事故を起こして暴走寸前の原子力発電所で懸命に復旧作業を行っているからだろう。
 目の前の太い冷却水パイプに見覚えのある虫がへの字になって乗っかっている。
 細かい説明は省くが、このパイプが止まると炉心の溶融が決定的になる。
 まさか、まさかな。
 やめてくれ……。
 離れるな――、まだ離れ――っっ!!



01:21, Thursday, Aug 13, 2009 ¦ 固定リンク ¦ 講評(16) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(4) ¦ 携帯


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うん。ショートとしては、上手く纏まっていると思います。過不足無く、丁度良い感じですね。【アイデア】+1、【描写力】0、【構成力... ... 続きを読む

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これは面白い発想である。脈を取る虫とは良く考えたものだ。なる程、原子力発電所の心臓に繋がるパイプを動脈に見立てた訳か。長さも程良く絞り込んである。ただやはり、後半を駆け足で終わらせた感が強い。復旧にどれくらいの時間を割いているのかとか、もう少し緊迫し ... 続きを読む

受信: 22:51, Thursday, Sep 17, 2009

■講評

虫を使った話でこういうアイデアに辿り着いたのは面白いですね。柔軟な発想だと思いました。
気になったのは前半と後半に功罪半ばの箇所がそれぞれある点でしょうか。
前半で当時の俺の事をとても詳しく語っていますが、「人が亡くなるという事が分かっていなく」の割には回想が随分詳細すぎて、様子が分かりやすい一方でちょっとアンバランスに感じました。
後半に出てくる「細かい説明は省くが」、多分笑っていい突っ込んでいい所と見受けますが、笑える所でもありリアルさが保証されない所でもあり、微妙な感じがします。
構成もアイデアも手慣れた上手さがあるので、あと少しの詰めがあればもっと良かったと思いました。

アイデア・1

名前: 気まぐれルート66 ¦ 22:40, Thursday, Aug 13, 2009 ×


恐怖度0
文章力0
構成力0
アイデア1

ショートショートのブラックユーモアですね。1回目読んで何のことかわからなかったのですが、二回目でやっとああそういうことかとわかりました。文章でちょっと損しているかな。発想はユニークです。

名前: 妖面美夜 ¦ 04:51, Saturday, Aug 15, 2009 ×


短くて読ませる話だと思います。
ほとんど状況説明ばかりなので、もう少し蟲そのものの恐怖を描いてもよいかなと感じました。

アイデア 1 描写力 −1

名前: もりもっつあん ¦ 10:34, Sunday, Aug 16, 2009 ×


発想はおもしろいです。ただラストが……。
一人称ものだと、状況がハイになると文章までハイになる方がよくいらっしゃいますが、これは悪い典型であるように見えます。
炉心の溶解といえば鏡音リ(ry

文章―−1
構成―+1
恐怖―0

名前: あおいさかな ¦ 01:53, Saturday, Aug 22, 2009 ×


 はははは。原発かよ、と。w
 原発だから説明のしようもないし、原発を説明してたら短さが生きなくなる。
 でも原発じゃなきゃおもしろくない。
 それが実におもしろい。

【アイデア】+1、【描写力】0、【構成力】0、【ユーモア度】+1

名前: ユージーン ¦ 22:10, Wednesday, Sep 02, 2009 ×


あ、なるほど。そういう事か。
なかなか上手いですね。
ちょっと淡白というか、あまり危機感が感じられないのですが、要素を活かしつつ短くまとまってて、なかなか面白かったと思います。


名前: PM ¦ 18:39, Tuesday, Sep 08, 2009 ×


前半から後半に移ったときに、「?」と戸惑ったのですが、その戸惑いがいい方向に作用してオチが判った瞬間に、すごく気持ちよくなれました。

*アイデア+1 

名前: げんき ¦ 20:37, Thursday, Sep 10, 2009 ×


・アイディア+1
 脈とり虫の存在と、人間の脈と原子力発電所の冷却水パイプとを重ねて見ている所が面白い。
・描写と構成±0
 可もなく不可もなく。
・怖さ±0
 怪異遭遇譚としては面白いと思ったが、怖くはない。
・買っても後悔しない魅力+1 脈とり虫が面白いと思ったので。

名前: わごん ¦ 15:43, Thursday, Sep 17, 2009 ×


「こんなことを思い出したのも、俺が、事故を起こして暴走寸前の原子力発電所で懸命に復旧作業を行っているからだろう」のところで、そんな時には思い出さないだろう、とツッコミしたくなるので、ここの繋ぎのところだけ一工夫欲しかったです。

アイデア  1
文章    0
構成   −1
恐怖度    0

名前: 鶴の子 ¦ 08:59, Friday, Sep 25, 2009 ×


原発で復旧作業中と種明かししてからでも良かったのではないでしょうか。
例えば。
作業中に突然、相棒が昔の話を語りだしす。面白い話だが、何故そんなことを今頃と聞く。実は今、目の前にその時と同じ虫が居るんだ。
というような。

発想・1 構成・0 文章・0 恐怖・0

名前: 三面怪人 ¦ 13:17, Friday, Sep 25, 2009 ×


恐怖 2
アイデア 1
「人間個人の死」という恐怖と、「大規模な災害」という恐怖が、不可思議の存在としての虫で繋がる発想が面白いと思います。つまりこの虫は、どんな類であれ「死」が関わる場でパイプの上に現れる、死神のような存在と考えていいのでしょうか。その点は少し気になりました。

名前: 白長須鯨 ¦ 17:15, Saturday, Sep 26, 2009 ×


初読時、脈=冷却パイプがつながらなくて?となりました。連想させるような一文が欲しかった。脈とり虫というネーミングと発想は面白いと思います。

名前: 水本しげろ ¦ 19:28, Saturday, Sep 26, 2009 ×


面白さ1

いや、おもしろいでしょう。
確実に読みながら顔は笑ってますよ。
好きです。

名前: ほおづき ¦ 21:59, Monday, Sep 28, 2009 ×


発想+1 文章0 構成0 恐怖0
面白い発想だと思います。
脈の所を頭でぐっと押している脈取り虫がかわいらしくていいですね。
ちょうど良いんじゃないでしょうか。

名前: 戯作三昧 ¦ 03:57, Wednesday, Sep 30, 2009 ×


笑わせていただきました。
導入部の実話怪談風の描写とで上手く纏めてあります。
よってこの評価で。
これってホラーですよね?人の臨終間際とか、原子炉の臨界事故をモチーフとした、ホラーですよねえ…?

名前: 籠 三蔵 ¦ 22:39, Thursday, Oct 01, 2009 ×


アイデアはすごく面白いです。文章も楽しめました。
でも、文章の書き方が娯楽に傾きすぎていている感じがしました(狙っているのかもですが)
同じネタもっと重く暗い感じにすると、一流の恐怖創作に化けるのではないか、と個人的には思いました。

名前: 六条麦茶 ¦ 23:13, Thursday, Oct 01, 2009 ×


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