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最期のくちづけ
和服姿の楚々とした美女。絶対にシロウトじゃない雰囲気ぷんぷんだった。
それがどうしたわけだか、今、俺の腕の中にいる。
路地裏の安ホテル。蛍光灯の明かりが生々しい。
女が、俺をここに連れ込んだ。

約束をドタキャンされて腐っていた俺。ヤケになってベロベロになるまで飲んだはず
だ。何軒目か忘れたけど、初めて入った薄暗いカフェバー。そこでいつの間にかこの
女と飲んでいた。白いハンカチで口元を隠すしぐさが古風で、艶っぽかった。
彼女が勧めた、初めて飲む赤くて甘いカクテル。なんて言ったっけ。もう忘れてる。

そのカクテルと同じ匂いがした。彼女の吐息だ。俺の背に腕を回して、誘うように唇
を開く。俺は、迷わず口付けた。
どれほどの美女だろうが、この女から誘ってきたんだ。臆することはない。
遠慮なく唇をむさぼった。そして舌を入れる。舌先で歯列をなぞり、
「ひえっ!?」
女を突き飛ばした。
だが女は離れない。
俺の背に回した腕に力を込めて、きゅっと爪を立てた。なんて力だ。

俺の目を見つめながら、にぃと笑う。
口角がきゅううっと上がり、薄い唇がなくなってしまうくらい広がっても、なお上が
り。どこかで見た美人画のように、見事なアルカイックスマイルが誕生した。
そして下唇がゆっくりと下がる。女の口の中が見える。さっきまではハンカチで気に
していたくせに、その白い歯を誇示するように剥き出しにした。

いや、歯じゃない。
俺がさっき舌で触れたものは、柔らかくて、動いて、俺の舌を齧ったんだ。
そう思考したことが漏れ伝わったかのように、女の歯がにょろりと動いた。
いや、歯じゃない。
あのカクテルと同じ赤い色の歯茎から、歯列に擬態した白く丸々と太った芋虫が頭を
出していた。
それが一斉に鎌首をもたげ、歯茎からにょきにょきと伸びてきた。
そして女は、俺が再度悲鳴を上げるより早く、俺の唇を、その口で、塞いだ。



00:53, Friday, Aug 14, 2009 ¦ 固定リンク ¦ 講評(12) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(4) ¦ 携帯


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嫌悪感はあるが恐怖は感じられない。私の場合、嫌悪=恐怖ではないので。全体的に練り込み不足な感がある。虫に襲われる・喰われるという展開は、この作品が投稿された頃はかなり食傷気味であったので、この時点では些か厳しいと思う。また、表現の重複はクドくなる上に稚 ... 続きを読む

受信: 23:03, Thursday, Sep 17, 2009

■講評

擬態した白く丸々と太った芋虫、想像するに女性の歯の大きさと白く丸々と太った芋虫で表現される芋虫の大きさがちょっと一致しない感じを受けるのですが、どうでしょう。
個人の好み等もあるとは思いますが、人ではないモノが出現した場合、急にボンと出てこられてもその造形がどれほど気味が悪くても出ただけではあまり怖がれず、人ではないモノを出現させる迄の丁寧な過程があってこそその造形が活かされて怖さが出せるのではないかなと思っています。
作中の俺が美女を目の前に事を急ぎすぎた所為かもしれませんね。

描写力・−1

名前: 気まぐれルート66 ¦ 10:09, Friday, Aug 14, 2009 ×


恐怖度0
文章力0
構成力0
歯茎から芋虫ちゃんに 1
せっかく和服姿の楚々とした美女と裏路地の安ホテルという色っぽいシチュエーションなんだから、もっと思いきってエロっぽく行こうよ(笑)と思うんですが。歯茎からニョロニョロの芋虫を生やした女との情事ってどんなんよ?って思うからもっとそこらへん突っ込んで書いてくれたら点数あがったかも。
まあ無駄に長いよりかはよいと思いますが…。歯茎から芋虫はぞっとしたので点数さしあげます。

名前: 妖面美夜 ¦ 04:09, Saturday, Aug 15, 2009 ×


文章ぶった切りで改行があるのはどういうことでしょう。
「さっきまではハンカチで気に
していたくせに〜剥き出しにした。」とか「どれほどの美女だろうが、この女から誘ってきたんだ」とか、文章もことごとくヘンです。
著者さんはまだ、無理に書くよりも、プロの良作を読むことに専念したほうがいい時期かもしれません。

正直、ひとさまの書いたものにマイナス点はあまりつけたくないのですが、この点数で失礼します。

口から虫ネタに関連し、牧野修先生の『病の世紀(角川ホラー文庫)』を一読されることをお奨めします。

文章―−1
構成―0
恐怖―−1

名前: あおいさかな ¦ 01:25, Saturday, Aug 22, 2009 ×


 なかなかアイテムの選択がおもしろかったと思います。

 このアイディアをどうやって広げていくのか、ひねって落ちを付けるのかってのが課題でしょう。

【アイデア】0、【描写力】+1、【構成力】0、【恐怖度】0

名前: ユージーン ¦ 22:24, Wednesday, Sep 02, 2009 ×


うーん、嫌悪感だけで勝負してきたような感じですね。
正直、酒の席で軽く出てきそうな話なので、やはり、物足りなさが否めません。
展開としてもよくあるものなので、やはりこれも一捻り必要…なのかなぁ…?

名前: PM ¦ 18:49, Tuesday, Sep 08, 2009 ×


文章が硬いせいなのか、男の一人称なのに何か他人事のように語っている印象があります。リアルタイムの恐怖のはずが、どこかズレてしまったような感じですね。

歯茎から芋虫は、本当に勘弁して欲しいビジュアルを想像してしまいました。

*歯茎から芋虫+1

名前: げんき ¦ 21:00, Thursday, Sep 10, 2009 ×


「いや、歯じゃない」2回いりますかね?
短い話の割りに、どうも無駄な描写が多いように感じ、気になりました。
アイデアは良いのですが。
あと、タイトルでオチがなんとなくよす出来てしまうのもマイナス要因です。

アイデア+1
構成−1

名前: もりもっつあん ¦ 01:13, Wednesday, Sep 16, 2009 ×


・アイディア+1
 良いと思う。
・描写と構成±0
 可もなく不可もなく。
・怖さ±0
 読んだ人間がキスをする時に思い出したりしたら怖いだろうか。都市伝説として流布しそうなほどのリアリティを持たせることが出来ていたら、プラスにするほど恐怖していたかもしれない。が、現状では平均。
・買っても後悔しない魅力±0 傑作選を買った結果、手に入るなら、歓迎する。しかし、購入理由になるかというと、微妙。

名前: わごん ¦ 15:50, Thursday, Sep 17, 2009 ×


歯茎に芋虫は、いいアイデアだと思います。
ただお話がクライマックスだけある感じなので、この前後がないと淡々としすぎていて物足りないですね。

アイデア  1
文章    0
構成   −1
恐怖度    0


名前: 鶴の子 ¦ 09:34, Friday, Sep 25, 2009 ×


妙に気取った文章を書こうとせず、丁寧に一つ一つ積み上げていかれた方が良いのでは。
所々、もどかしい描写があります。
「いや、歯じゃない。」が連続して使われる箇所などは、その最たるものです。
実話怪談とは異なり、これは小説のコンペですから、こういった油断した文章には、どうしても点数が辛目になってしまいます。

発想・0 構成・-1 文章・-1 恐怖・0

名前: 三面怪人 ¦ 13:52, Friday, Sep 25, 2009 ×


全体的にあっさりした印象を受けました。歯茎から芋虫という絵はかなり気持ち悪いものでしたが、主人公が淡々としていたため、恐怖感につながらなかったように思います。

名前: 水本しげろ ¦ 20:24, Saturday, Sep 26, 2009 ×


そのままストレートに終ってしまったという感が。何かどこかで、女なり男なりの「ヤマ場」を拵えて欲しかった感がありますのでこちらの評価でお願いいたします。

名前: 籠 三蔵 ¦ 22:22, Thursday, Oct 01, 2009 ×


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