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新説ミミズバーガー
某有名チェーン店のハンバーガーをかじった少年は愕然とした。
ハンバーガーから生きたミミズが這い出してきたのだ。
店長を呼び出しハンバーガーを突き出すと「このことはご内密に…」
と、十万円もの大金をくれた。
この会社では秘密裏に、牛肉の味がするミミズを品種改良で生みだし、原料にしていたのだ…


「この話、本当なんスか、店長」
深夜の店内。茶髪のバイトが店長に切り出した。
「…バイト初日から度胸あるねえ、サガワ君」
「正直それが知りたくて、ここでバイト始めたんス」
「なるほど。では教えよう。答えはノーだ。
実際にミミズを使ってハンバーガー作ると、牛肉よりコストがかかるんだとさ」
「あ、そうなんスか?じゃ、猫とかネズミ使ってるって話は?」
「いい加減にしなさい。ハンバーグは牛肉!当たり前!」
「はは、冗談ですよ。これで安心して、バンバン商品売れるッス」
「君はまだ研修中だろ。早く上の清掃に行ってよ」 「へーい」



2階席に向かうバイトを確認し、店長は厨房へ戻った。
冷蔵庫の鍵を開け、無表情で呟く。
「確かになあ、なんでハンバーガーだけコストかかるんだろ。うちの品種改良の技術って」
視線の先、低温下でおとなしくしている、箱の中の「材料」たち。
それはつまり、レタスに擬態したチョウ、体液がケチャップ味とマスタード味のヤスデ、断面と味がピクルスやトマトそのもののイモムシ、火で炙るととろけるチーズ色のナメクジ、八本脚でがさがさと動きまわる白胡麻そっくりの卵を無数に背負ったバンズそっくりの…



08:45, Wednesday, Aug 26, 2009 ¦ 固定リンク ¦ 講評(13) ¦ 講評を書く ¦ トラックバック(4) ¦ 携帯


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» 【+1】新説ミミズバーガー [もけもけ もののけから] ×
都市伝説を進化させた形となっていますね。想定内といえば、想定内。でも店長の呟きからは、大変好みです。内容を考えると、長さ的縺... ... 続きを読む

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» 【0】新説ミミズバーガー [せんべい猫のユグドラシルから] ×
 着眼点は面白いのですが、「新説」と言えるほどの意外性がなかったように思います。 素材を虫に限定する必要性はないので、都市伝説とし... ... 続きを読む

受信: 20:14, Wednesday, Aug 26, 2009

» 【−1】新説ミミズバーガー [日々、追憶…から] ×
ラストの「材料」たちは想像すると、とても気持ちが悪いですね。長さ的にも好みです。でも想像していた通りの結末になってしまったのが谿... ... 続きを読む

受信: 20:19, Wednesday, Sep 02, 2009

» 【−1】新説ミミズバーガー [峠の塩入玄米茶屋/2009から] ×
「材料」は気味が悪いが、何故虫でなければならないのかという必然性が見えて来ない。店長の台詞からはコスト削減が目的ではないようだし。小説を書く上で大事なのは、読者の共感を得る事が大きい訳だが、そのためには一定のリアリティが必要だと思う。読者が納得し得る .. ... 続きを読む

受信: 01:02, Wednesday, Sep 23, 2009

■講評

残念ながら、内容や作者の真意に踏みこめるほどの奥行きを持つものではありませんでした。

……で終わらせるのはあんまりなので。

まず冒頭の七行が要りません。何故ならここでモノをヨム人の中に、この都市伝説を知らない人はまずいないからです。作者もこの都市伝説を「あえて強く語りたい」と思ったわけでもないでしょうし。じゃあどうすれば、というと、
「この話、本当なんスか、店長」
を、「あの話、本当なんスか、店長」にして、「何を」「(1、2行で説明)〜って話ですよ」って流れにすると、スッキリする。同じ内容で5、6行短くできれば構成に関して一点付けられます。

都市伝説を題材にするなら、「オレが新しい都市伝説を作ってやる」くらいの意気込みを持って欲しかったです。まあ、小説家でいうなら小松左京や筒井康隆くらいにならなければ、そういうのはなかなか難しいでしょうし、自分に期待をかけすぎると書けなくなる一因にもなってしまいますが、当たり障りのないことをダラダラ書き続けるよりかはよほど有為だと思いますので。
姿勢の問題は人それぞれですが。

名前: あおいさかな ¦ 06:23, Friday, Aug 28, 2009 ×


実はミミズが入ってました、だけで済ませる結末にしない工夫は良かったと思います。
なんですが、どうもこの作品には単純に楽しめない違和感があり、何度も読み返しました。
以前の投稿作品「不可能を可能にした男達」と同じ原因で、小説内の嘘の匙加減と、嘘を成立させる必然性が弱いのではと感じました。
前に出てきた別の作品「さかない」を読んでからずっと思っていた事でもありますが、その作品が小説として面白いのか、小説未満の単なる笑い話で終わっているかの境は、このあたりにあるのではと考えます。

「新説ミミズバーガー」は品種改良に虫を使う理由が(現実的な面で)見当たらず、この不景気な世の中で企業が品種改良の為に虫を使用してコストをかける必然性が明確でないのです。現実的な必然性が感じられないからせっかくの結末にリアルさがなくて作り話に見えてしまい、怖さを演出する事が難しいのではないでしょうか。

話の流れとしては単純に、ミミズバーガーを上回るすごい物が出た、なのでしょうが、それがパンチを持った出来になるには嘘を成立させる必然性と背景があってこその事で、そこまで周りを固めた嘘を仕向けてようやく作品のコアを安定させられるのではと思います。
短く纏まっていれば可としたい気持ちもある中で結果、厳しい意見となりましたが、作者の方が次回はもっと良い作品を生み出される事を願ってやみません。

名前: 気まぐれルート66 ¦ 14:46, Saturday, Aug 29, 2009 ×


恐怖度1
文章力0
構成力0
アイデア1
たいへん読みやすくおもしろかったのですが、オチが予定調和的ですね。
願わくば、もう少し尺が伸びてもよいので、なぜ虫でハンバーガーを作らねばならぬのか理由を書いた方が説得性がましたでしょうね。

名前: 妖面美夜 ¦ 12:06, Wednesday, Sep 02, 2009 ×


 なかなか良かったですよ。おもしろかった。
 うまく全体をひっくり返してあるし、それを手早くすっきりとまとめてある。
 ショートコント的な味わいですよね。

【アイデア】+1、【描写力】0、【構成力】0、【ジョーク度】+1

名前: ユージーン ¦ 00:23, Thursday, Sep 03, 2009 ×


箱の中の材料たちのビジュアルが、すごくナチュラルに脳内に浮かんで困りました。

>バンズそっくりの…
この「…」で終ったところが、余韻があって好きです。

*アイデア+1

名前: げんき ¦ 22:28, Monday, Sep 14, 2009 ×


うーん、個人的には酒席のネタ話レベルですね…。
私の環境では、何かの打ち上げにでも行けば、この手の設定、展開、オチは普通に酒の肴として出てきますので、これと言って感想を持てませんでした。
なんかゴメンナサイ…。


名前: PM ¦ 20:00, Tuesday, Sep 15, 2009 ×


中途半端に長いかも。確かに前半部の都市伝説はみんな知ってますものね。
設定の裏づけをしっかり描くか、もしくはもっとコンパクトにして振り逃げるかしたほうが、アイデアを生かせたと思います。

アイデア+1
構成-1

名前: もりもっつあん ¦ 01:54, Wednesday, Sep 16, 2009 ×


 +0.5を四捨五入
・アイディア+0.5
 有名な都市伝説に挑もうとした意気を買って。ただ、元ネタのある物なので、この点数。拡張設定の域を出ていないのも、残念かと思う。
・描写と構成±0
 可もなく不可もなく。
・怖さ±0
 元ネタに心底恐怖した、という人間なら怖がるのかもしれないが、私にはいまいち。
・買っても後悔しない魅力±0 悪くはないと思うが、良くもないかと思う。

名前: わごん ¦ 00:48, Saturday, Sep 19, 2009 ×


情景の気持ち悪さだけに頼った気がします。 何か衝撃的な展開が無い限り、元々の都市伝説を上回ることは出来ないでしょう。

発想・-1 構成・-1 文章・0 恐怖・0

名前: 三面怪人 ¦ 15:33, Friday, Sep 25, 2009 ×


ハンバーグは牛肉だけど、それ以外は虫だよ、ということでしょうか。

……そりゃ酷いや(笑)


アイデア   1
文章     0
構成     0
恐怖度     1


名前: 鶴の子 ¦ 07:08, Saturday, Sep 26, 2009 ×


発想ー1 文章0 構成0 恐怖ー1
さすがに肉以外に虫が擬態というのは無理があって、気持ち悪い、怖いとは思えませんでした。
虫でも見た目はハンバーガーと変わりないわけですから。

名前: 戯作三昧 ¦ 08:48, Saturday, Sep 26, 2009 ×


う〜ん。工夫は認められるのですが、虫を食べる、食べさせるという嫌悪感だけでは先行作品も沢山ありますし、苦しいと思います。
皆がよく知っている都市伝説だけに、予想の斜め上をいく捻りが欲しかったです。

名前: 水本しげろ ¦ 19:58, Wednesday, Sep 30, 2009 ×


結構評価の難しい作品でしたが、最後の店長の唸りにスティーブン・キング的な作品世界を感じさせて貰えましたのでこの評価でお願いいたします。
そんなものの品種改良の方がコストかかるだろう!と真正面からケンカを売っている様なブラックさに加点です。
時にはこういうものもいい。

名前: 籠 三蔵 ¦ 21:27, Thursday, Oct 01, 2009 ×


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