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女は年上の男と二人吊り橋の上を歩いていた。男はゼミの担当教授で妻子持ちだった。不倫旅行だった。時計を見ると午前2時半だった。こんな夜中の散歩を言い出したのは男のほうだった。だが男は女と視線を合わせようとしなかった。女のほうは男に惚れ抜いていた。捨てられることが本当に怖かった。話題は途切れ聞こえる音といえばワイヤーの軋む音だけだった。 二人の間を、蝶が一匹、飛んでいった。 見たこともない蝶だった。きれいな光る蝶だった。 女は蝶を見て息を呑んだ。ねえねえすごい光ってるよと殊更はしゃいでみせた。男は生返事を返した。女は焦って言葉をつないだ。私蝶捕まえるの得意なの見てて、と笑った。男も微笑み返し、僕は嘘つきは嫌いだよ、と言った。目が笑っていなかった。女はますます焦った。 二人から少し離れた橋げたに蝶が止まっていた。羽を畳んだ姿がぼんやり緑色に明滅していた。 女は躊躇せずに駆け寄った。 一歩目で妙な音がした。二歩目で脚が沈んだ。3歩目を踏み出せなかった。腐った橋に大穴が開いていた。とっさに手を伸ばしたがワイヤーは掴めなかった。女はそのまま落ちていった。男の顔が一瞬見えた。全くの無表情だった。水音がかすかに聞こえた。助かるはずがなかった。 男と蝶は動かなかった。先に蝶が輝きながら飛び去った。やがて男も元来た橋を引き返した。薮から看板を出して橋の入り口に吊った。予め取り外していた「通行禁止」の看板だった。穴に女を突き落として殺すつもりだった。蝶が飛んできたのはそんな時だった。結果女は勝手に落ちていった。心配事はなくなった。男は旅館に戻った。これからはぐっすり眠れると思った。
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受信: 22:33, Sunday, Sep 13, 2009
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受信: 22:07, Friday, Sep 25, 2009
■講評
これは「あらすじ」です。 もうちょっと、本を読まれたほうがいいと思います。 そして、本屋に売ってる小説本のように書いてみてください。 |
名前: あおいさかな ¦ 23:47, Tuesday, Sep 08, 2009 ×
メモ書きみたいな感じですね。 まずはここから文章を起こしてみてください。
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名前: PM ¦ 19:35, Wednesday, Sep 16, 2009 ×
文体で奇をてらったんでしょうか。逆効果ですよ。 それに語尾を揃えるなら揃えるで徹底して欲しいです。 完全に遺伝元とリンクした作品で、単体での価値はないと思います。
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名前: もりもっつあん ¦ 22:47, Wednesday, Sep 16, 2009 ×
恐怖度0 文章力0 構成力0 アイデア1 小説のプロットのような感じですね。箇条書き的すぎて、文章に感情がこもっていないのが残念です。もう少し書き込めたら話的にはおもしろいので良くなったかなあと。 |
名前: 妖面美夜 ¦ 18:19, Friday, Sep 18, 2009 ×
・アイディア±0 他の話の前日談を書くのは、怪集の趣旨から考えても良いのだが、内容が極めて普通に思える。 ・描写と構成±0 描写、極めて普通。「〜た。」止めの連続はわざとにしろ本気にしろ、効果がないと思う。構成、普通。 ・怖さ±0 殺人を描写されるだけでは怖くない。男女の心理描写なども普通の域かと思う。 ・買っても後悔しない魅力−1 普通すぎて魅力がないような。結末を遺伝元に委ねている気がするのも、単体としての完成度を大幅に下げているため、否定材料になる。 |
名前: わごん ¦ 00:03, Monday, Sep 21, 2009 ×
小説としてこれはちょっと、と思ってしまいました。 これがプロットならば……といった印象。
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名前: メタ郎 ¦ 02:30, Monday, Sep 21, 2009 ×
蝶が現れて懸命にはしゃいでみせる女。「僕は嘘つきは嫌いだよ」が彼女の心にどれほど深く突き刺さったか。女に感情移入して読んだせいか、とても哀しい話だと思いました。
*女の絶望感+1 *恐怖−1
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名前: げんき ¦ 22:58, Tuesday, Sep 22, 2009 ×
発想0 文章ー1 構成−1 恐怖ー1 もっと書き込むべきだと思います。 書き方によっては雰囲気を出せる内容だと思います。 あと、話の導入部で終わってしまったような感じですね。 |
名前: 戯作三昧 ¦ 05:03, Thursday, Sep 24, 2009 ×
書きたいことはわかるんだよね。 人の心の中に潜む密やかな悪意。
まず、ひとつ、誰の視点で書かれているのかってのがはっきりしないんだよね。 たぶん、御自分で書かれていても気づいていると思うんです。 いろいろ書きたい事があるんだけど、どういうふうに配置すべきなのかって迷いに。 そういう時はやはり、一人の人間に視点を絞って行くのがいいと思いますよ。
【アイデア】+1、【描写力】0、【構成力】0、【恐怖度】0 |
名前: ユージーン ¦ 22:04, Thursday, Sep 24, 2009 ×
何よりもまず、自分の書いた物を再読してみてください。言葉・文章・響き・人物描写・流れ。全てを冷静に集中して読んでみてください。 その後で、皆さんの講評を読んでみてください。 そうすれば、何故これほど低い点数しか集まらないかお判りになると思います。
発想・-1 構成・-1 文章・-1 恐怖・-1 |
名前: 三面怪人 ¦ 22:02, Friday, Sep 25, 2009 ×
これは小説を書くためのメモの段階ですね。 これでも本格的に書くと怖くなるんじゃないかなあ。
アイデア −1 文章 −1 構成 −1 恐怖度 0
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名前: 鶴の子 ¦ 09:43, Sunday, Sep 27, 2009 ×
これは採点するのが少々辛い作品ですね・・・。 深い意味が他にあるのかなと何度か読み返してみましたが、ここに書かれている事以外にはちょっと思いあたらかったです。 前半は想像させる事に徹しようとしているのに、後半で丁寧に種明かしをしたのが良くなかったのかなとも思います。 どこまで見せてどこを隠すかの配分は匙加減がなかなか難しいでしょうから、試行錯誤するしかないのかもしれませんが。
あとはタイトルですね。 もしかしたらこの続きを投稿されようとしていたのか、とても気になる所であります。
アイデア・−1、描写力・−1、構成力・−1 |
名前: 気まぐれルート66 ¦ 21:33, Tuesday, Sep 29, 2009 ×
この文章は意図してやられたのでしょうか?まるで翻訳文章を直訳したかのような(困) 完成度という尺度から見てしまいますと、加点出来る範疇ではないかと思います。またストーリーにも工夫が感じられませんでしたので、申し訳ありませんがこの評価でお願いします。
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名前: 籠 三蔵 ¦ 20:03, Thursday, Oct 01, 2009 ×
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QRコードの中に 潜む実話怪談

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