← |
2021年1月 |
→ |
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
|
|
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
|
28 |
29 |
30 |
31 |
|
|
|
|
|
|
|
単身赴任を半年以上も続けていると、大抵の事は出来るようになる。 和樹は手際よくシャツにアイロンをあて、しばし家族の写真に目をやった。自然と笑顔になる。 「明日、会えるからな」 そう呟くと、より一層独り身が身に染みてしまい、和樹は旅の準備に没頭することで切なさを忘れた。
…………
この作品は怪集/2009作品集【怪集 蠱毒】に収録されました。 続きは【怪集 蠱毒】でご覧下さい。
【怪集 蠱毒】加藤一 編
 https://www.amazon.co.jp/dp/4812440203
|
■講評を書く
■ Trackback Ping URL
外国のスパマーへのトラップです(本物は下のほうを使ってください)
http://www.kaisyu.info/2009/entry-blog/trackback.cgi20090913024039
■トラックバック
この記事へのトラックバックURL(こちらが本物):
http://www.kaisyu.info/2009/entry-blog/blog.cgi/20090913024039
» 【+3】失敗したおやすみなさい [せんべい猫のユグドラシルから] × 物語の展開がスムーズで、和樹の焦燥感がよく現れています。 ラストも収まるところへ収まり、物語としての完成度は高いと思います。 �... ... 続きを読む
受信: 11:19, Sunday, Sep 13, 2009
» 【+1】失敗したおやすみなさい [もけもけ もののけから] × 正直、家族に会えない展開は途中で読めてしまいました。『白蟻に酷似している虫』は、ストレートすぎたと思います。ただそこから徹底し縲... ... 続きを読む
受信: 16:20, Sunday, Sep 13, 2009
» 【+2】失敗したおやすみなさい [日々、追憶…から] × 読みやすく、また入り込みやすい作品でした。ただ気になったのは、「そこの部屋で暮らすものは、絶対に家族と逢えない」とかなり昔から分�... ... 続きを読む
受信: 20:55, Wednesday, Sep 16, 2009
» 【+4】失敗したおやすみなさい [峠の塩入玄米茶屋/2009から] × これはいい。徹底して家族に逢えない絶望感が良い。中弛みもなく、一気にラストまで読めた。若干、虫の扱いが後半薄くなったのが気になるが、それをカバーして余りある文章力であると思う。話自体はかなり完成度が高いように思う。いや、堪能させて戴きました。 ... 続きを読む
受信: 22:18, Saturday, Sep 26, 2009
■講評
部屋で死んだ男がなぜ、虫となって現れるのかがはっきりしません。 描写が実に丁寧なだけに、もったいない作品だと思いました。 最後、パラレルワールドに迷い込む展開は良かったです。
「世にも奇妙な物語」の「帰れない」という作品とテーマ・ラストが似ており、どうしても比較してしまい、この点数になってしまったことをお許し下さい。
描写+1 展開+1 アイデア-1 裏づけ-1
|
名前: もりもっつあん ¦ 18:43, Thursday, Sep 17, 2009 ×
・アイディア±0 虫と祟り(?)の使い方は面白いと思った。しかし、意地悪を言うと幽霊を虫に置き換えただけ、という気もする。そこから発展がないというか。虫っぽい描写が足りないというか。 ・描写と構成±0 描写。文章自体は悪くないと思った。しかし、前述の通り、虫の描写がとても足りないと思う。虫がどんな行動をすると、どんな風に家族と逢えないのか、とか。 構成。現在書かれていることの順序だけなら、可もなく不可もなく。「どうした、江藤くん。〜」からは、すぐに虫のことを話してしまって良い気もする。 全体。察するに虫を、隅でこそこそしているような無機質な感じに書きたかったのだろうか? 読んでいる方からすると、「出番が少なくて、つまらない」と紙一重になるかと思う。単に嫌で使っていないのかとの区別も付きにくい。もうちょっと工夫があれば。 とてもマイナス寄りの0。
・怖さ±0 和樹の悲哀は出ていると思うが、怖くはない。 ・買っても後悔しない魅力−1 上記と似たような理由で「泥」にも−1をつけていたな、と思い出したので。他作品を引き合いに出して申し訳ないが。 虫の祟りである「家族と逢えない」が話の主軸なのだからいいではないか、と悩んだが、前述の通り、絡めた描写が少な過ぎると思うので。ただの怪現象に無理矢理虫をくっつけたのではないか、という不信感が拭えない。 |
名前: わごん ¦ 22:25, Tuesday, Sep 22, 2009 ×
発想0 文章+1 構成+1 恐怖+1 傑作選に掲載してほしい度+1 全作品を読み終えてから講評しているのですが、一番面白かったです。 家族を愛する者にとって、こんなに絶望的な話はありません。 電話をかけ、本当は叫びたいほどの気持ちを抑えながら家族と話す。 その思いが伝わってくるようです。 もし実体験を基にせず想像のみで描いているのだとしたら、かなり腕の立つ作者なんでしょう。 客観的で淡々としながらも和樹の心情がひしひしと伝わってくる文章、構成ともに絶妙であると言っていいと思います。 派手な設定もなければ、何処かで似たような話を聞いたこともあります。 しかし、それをここまで完成度の高い話に仕上げることができるというのは、商業的にデビューをしたいと願う人にとっては大きな武器になりうるのではないでしょうか。 虫が自殺した社員というのは少し無理がありますが、ルールなんて掠っていればいいと思っている人間なので、さほど気になりませんでした。
|
名前: 戯作三昧 ¦ 03:36, Wednesday, Sep 23, 2009 ×
なるほど。 これはなかなか強烈な呪いですね…。 筋が通っていて面白かったです。 最後、これは別世界の自宅に辿り着いたのでしょうか? 惜しむらくは、最終的にどういう状態になったのか、ちょっとスッキリしなかった事ですかね。
|
名前: PM ¦ 19:15, Wednesday, Sep 23, 2009 ×
>それきり、和樹は家族と逢えないままだ。 ここからの流れに不覚にも涙が出ました。「やだよーん」がもう堪らなく切なくて、この家族の絆がこの一言に凝縮されている気がして、涙腺が崩壊しました。和樹が、帰宅したはずなのに家族に会えない展開までは、かなりな真っ暗な話だなと思っていたのですが。
だからこその絶望感は、凄まじいものがありますね。
*文章+1 *構成+1 *絶望感+1 *恐怖−1 |
名前: げんき ¦ 23:26, Wednesday, Sep 23, 2009 ×
恐怖度1 文章力0 構成力0 アイデア1 ここまで逢えないと見事ですね!しかし、例の恨み虫と逢えない理由の関連性はちょっと謎ですね。 逢えないだけの物語に虫をちょっと無理くり絡めたような・・・。 お話としては良く出来てるいると思います。 |
名前: 妖面美夜 ¦ 04:26, Thursday, Sep 24, 2009 ×
既成作品から枠を借りてくる事自体は別に構わないんですが、それは既成作品よりも面白かった場合に成功していると思っています。 世の作品の中には既成作品の焼き直しで成り立っているものもありますし、それでお客さんを呼べるのなら、読者の要望に添った作品を提供する点では宜しいのかもしれません。
ところで怪集には実話怪談の要素をどこか入れ替えたり、骨格を入れてくる作品もちらほら見かけます。 この「失敗したおやすみなさい」も前半部分は実話怪談的に成立しそうな要素を虫に入れ替えた点で、話としては入りやすい一方、虫がそこまでするかなという疑問がわいてきます。
加賀所長の告白まではかなり現実を踏襲した構成であるのに、虫の正体を語るところからが一気にトンデモ話の様相に変わり、作品のトーンが噛み合っていない印象を受けます。 後半部分でトラブル続き、やっと家に帰ったら別世界という流れも少々せっかちで、このあたりは前半と同じくらいに周囲の変化を細かく、妖しく書き込まれた方がいきなり感がなくて良かったと思います。
全体を通して、小道具を使うことで読者の感情を誘導するところは、なかなか工夫がある描き方でした。
アイデア・1 |
名前: 気まぐれルート66 ¦ 12:51, Thursday, Sep 24, 2009 ×
焦燥、絶望と家族愛を結びつけるという難しい試みに成功していると思います。 会話に不必要な情景描写を盛り込むことなく、淡々と現実を重ねていく手法により、いつの間にか主人公に感情移入してしまいます。作者は、大袈裟なお芝居を見せつけるのではなく、直ぐ隣にあるリアルな現実を描きたかったのだと思います。 虫というテーマをどう扱うかについては異論があるでしょうが、私は掠っていればいいと考えます。 その上での講評です。
発想・1 構成・1 文章・1 恐怖・1 |
名前: 三面怪人 ¦ 20:52, Monday, Sep 28, 2009 ×
これは純然と、お話としての完成度が高いと思います。 内容もすんなり流れに乗れ楽しめました。 ラストも奥さんのセリフが泣かせ、余韻もありました。 虫がテーマでなければ虫が出てきたのかという点ですが、それを踏まえて読み返しても、ことさら瑕疵とするほどの違和感はないように思えました。
アイデア 1 文章 1 構成 1 恐怖度 1
|
名前: 鶴の子 ¦ 21:02, Monday, Sep 28, 2009 ×
文章1 雰囲気1 これは「家族」を持つ者としてはとても切ない気持ちになる話です。 それだけに、理解出来ない人も多くなってしまう短所があります。
けれど読み終わった後に、子供の寝顔を見に行きたくなる話でした。 筆者さんの優しさが透けて見えるようで、私は好きです。 |
名前: ほおづき ¦ 21:51, Monday, Sep 28, 2009 ×
おもしろかったですね。 最後に世界がズレてしまって会えなくなるって展開はおもしろかったです。 最後の妻のセリフも実にいいね。 文章も手慣れてて良かったです。
会えない、会えない、会えないと3連発で終わってるので、もうひとつ展開が欲しかった気もしますね。 まあ、その3連発に意味がある訳だから、それがまったく悪いとも言えないんだけど。 2.4点でギリギリ3点に足りないと思って下さい。
【アイデア】+1、【描写力】+1、【構成力】0、【恐怖度】0 |
名前: ユージーン ¦ 18:25, Tuesday, Sep 29, 2009 ×
技術力の高さは感じるんですよ。でもそれ以上の、主人公の胸に来る悲しみややるせなさというのが伝わってこなかったです。 味付けが薄いというか、どこら辺で、作者さんが書いてて心を揺さぶられたところなのかが分からなかったです。 申し訳ありませんが、この点で……。 |
名前: あおいさかな ¦ 18:24, Wednesday, Sep 30, 2009 ×
|
|
QRコードの中に 潜む実話怪談

|
■■■ ◆◆◆
|