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アリとスズメバチ
洗車をしようと物置から洗車セットを引っ張り出して車庫に行った。
すると、車のワイパーのところにスズメバチが引っかかり、もがいていた。
スズメバチに刺されたら、たまったものではない。近くにあった小枝を見つけてスズメバチを何度となく突いた。意外としぶとくいつまでも脚を動かし、必死の形相で反撃しようとしているように見える。しかしながら引っかかったワイパーからは逃れられずに、最後には動かなくなり死んだようだ。
指先で2,3度つついてみるがもう微動だいしない。
ワイパーをはずして、スズメバチの足をつまみ上げた。死んでいるのが分かっていてもなんだか怖い。動き出して毒針を刺してくるような気がする。
地面に捨てた。捨てたちょっと先を見るとアリが歩いているのが見えた。
アリにご馳走をくれてやろう。そう考えてもう一度スズメバチをつまみ上げ、アリが歩いている上に落としてやった。アリは落ちてきたスズメバチに驚いたのか、さっとよけたものの、すぐに戻りスズメバチが餌なのか確かめるように触覚を盛んに動かし始めた。
棚からぼたもちといったところか。
スズメバチはアリの何倍もの大きさである。仲間を呼びに行くのか、それとも噛み砕いて細かくしてから持っていくのか、しばし観察することにした。
アリはそのどちらでもなく、ずるずると引きずり始めた。もちろんアリが何倍もの大きさの獲物を運ぶ力があることは知っていたが、改めてみると大そうな力持ちである。
不意に携帯電話が鳴った。携帯を見ると非通知で誰がかけてきたのか分からない。
なにはともあれ電話に出てみる。
「殺してやる」
図太い低い声で、そう言っただけで電話はぷっつりと切れた。
地面を見るとアリにひきづられるスズメバチの毒針が鋭く飛び出していた。
するとまた電話が鳴った。
「感謝しまっせ」
それだけ言うと電話は再び切れた。今度も男の声であったが、やや甲高い声である。
アリはスズメバチをいったん放し、なにやら前足と触覚を盛んに動かして、ペコペコと頭を下げているように見えた。
スズメバチには殺すと脅かされ、アリには感謝される。
果たしてスズメバチの怨念にアリは助けてくれるであろうか。



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受信: 02:47, Monday, Sep 28, 2009

■講評

まず第一に、こわくないです。
この時点では怪異のきっかけぐらいに感じます。
フリ→オチまでは簡潔にまとまってますね。
ただひらがながおおく、オチは誤字のせいで不明瞭ですが。
面白い話だとは思いますが、ホラー短編集に入れるのはどうかと思い、この点数をつけました。

構成+1
恐怖-1
文章-1(読みづらさの面で)


名前: もりもっつあん ¦ 00:00, Friday, Sep 18, 2009 ×


怖くはないが面白い。
好きですよこういうの。
これで恐怖がスパイスになっていたら、間違いなくプラスに入れてました。

恐怖-1
アイデア+1

名前: メタ郎 ¦ 02:40, Monday, Sep 21, 2009 ×


発想+2 文章0 構成0 恐怖0
面白かったです。発想に技ありですね。
惜しいのが、もう少し文章をうまく纏められそうであることと、オチが。
アリがペコペコ頭を下げるように見えたところで切っておいてほしかったですね。

名前: 戯作三昧 ¦ 00:47, Wednesday, Sep 23, 2009 ×


・アイディア+1
 とても個性的で面白い着想だと思う。のだが↓
・描写と構成−1
 ↓ちゃんと結末まで書いて欲しい。
・怖さ±0
 怖がらせようとしていない、とまでは言わないけれど……。マイナス寄りの0。
・買っても後悔しない魅力+1 視点はとてもいいと思う。

名前: わごん ¦ 06:29, Wednesday, Sep 23, 2009 ×


日常的な出来事からここまで引っ張った発想は、なかなか面白くて良いんじゃないかと思います。ただ、書き方と構成がちょっと不自然なところがありますよね。

文章は主人公寄りの目線で書かれ、最初の電話に出た後ですぐにアリとスズメバチの様子を見ていますが、これは主人公が電話の主をアリかスズメバチだと初めから知ってるような書き方です。
いくら目の前に虫がいても、電話の主がすぐに虫たちであると気づくのは少々無理があるでしょう。
いくらか思案した挙げ句に、あっそうか!と気がつくのなら分かるのですが、それにしても「いや、まさかなぁ」で思い過ごしかもと一時は考えるのが自然な流れに思えます。

洗車しようと車庫に行ったり、必死の形相というような表現を使う人物であれば、主人公は小さな子供でもないでしょうから、虫が通話する発想をする事自体がちょっとそぐわないのですね。
それらのせいで、この作品がどこか作り物っぽく見えてしまうのが残念なところです。

虫の様子が思惑を持って何かしら動いているように見えるところまでは、私たちが日常的に思うことでもあるでしょうから特に不自然ではないのですが、そこに電話という現実的なツールが絡むと、ちょっと想像が飛びすぎているように思います。
通話の対象が虫なので、なおさら現実とのずれが大きいのではないかなとも考えます。
多分、そこを小説だからと寛容に看過するかどうかで、この作品の評価が分かれる部分かもしれません。

作品を書いている時にはなかなか気づきにくいかと思いますが、もう少しだけ日常の目線に立ち返って見直されても良かったのではないかなと感じました。

名前: 気まぐれルート66 ¦ 13:58, Wednesday, Sep 23, 2009 ×


話としては面白かったです。
ちょっと前半にくどさがありますので、もう少しスッキリとまとめたら、小ネタとしてのバランスが取れてもっと良くなったんじゃないかなぁと思います。


名前: PM ¦ 19:34, Wednesday, Sep 23, 2009 ×


アリが可愛いです。関西弁?なのがまたなんとも。

発想がとても面白くて、好きです。オチが疑問形なのも好き。後日談を何通りも想像する楽しみがありますね。
余談ですが、私もこの主人公と同じことをよくします。非通知可にケータイの設定を変えてみようと思いました。

*発想+1 *落とし方+1
*恐怖−1

名前: げんき ¦ 00:32, Thursday, Sep 24, 2009 ×


恐怖度0
文章力0
構成力0
アイデア0
私にはこのギャグセンスはちょっとわからなかったです。
殺すぞと感謝しまっせと携帯電話に代わる代わるかかってくるシチュエーションがいかにも短絡的なような気がして、ちょっと興ざめしてしまいました。

名前: 妖面美夜 ¦ 20:21, Thursday, Sep 24, 2009 ×


殺したハチを摘み上げるとこから始まり、「感謝しまっせ」で終わっていいと思います。
でもちょっと面白かった。

名前: あおいさかな ¦ 19:05, Sunday, Sep 27, 2009 ×


軽妙な文章で描かれており、好感は持てる。
ただ、文章がもたついています。
冒頭からいきなり、
>洗車をしようと物置から洗車セットを引っ張り出して車庫に行った。
すると、車のワイパーのところにスズメバチが引っかかり、もがいていた。
とありますが、洗車をするのですから、当然持ち出すのは洗車セットでしょう。
車のワイパーのところにとありますが、わざわざ『車の』などと断らなくても、話の流れから『ワイパー』だけでも読者は判ります。
優れた作品は、冒頭の数行で読者を掴んでしまいます。
もう少し工夫されても良かったのでは。

発想・1 構成・0 文章・-1 恐怖・0

名前: 三面怪人 ¦ 23:50, Monday, Sep 28, 2009 ×


何でアリとスズメバチから電話がかかって来たと判断できるのかが理解できませんでした。
液晶に「着信 スズメバチ」と表示されるだけでも、何とか腑に落ちるのですが。

アイデア    0
文章     −1
構成     −1
恐怖度      0


名前: 鶴の子 ¦ 08:00, Tuesday, Sep 29, 2009 ×


 掌編ですね。
 なかなか味があって良かったです。

【アイデア】0、【描写力】+1、【構成力】0、【恐怖度】0

名前: ユージーン ¦ 19:54, Tuesday, Sep 29, 2009 ×


何だか愉快でした。
怖くないのだが、私にこの発想はできないなあと感じさせた珍しい作品です。
実話怪談の不思議系投稿にもありそうなお話でした。

名前: 籠 三蔵 ¦ 02:22, Thursday, Oct 01, 2009 ×


虫との交流、いい話です。電話かかってきたりしたら楽しいです。が、怖くないですよね・・・。

名前: 読書愛好家 ¦ 20:50, Thursday, Oct 01, 2009 ×


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