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その年の夏は酷暑と呼ばれた。 暑くて暑くて、獣たちは人の皮を脱ぎ捨てた。 暑くて暑くて、虫たちは我を忘れた。
洗濯物を畳み終え、ひと息つく。 とうに零時をまわっていたが、じっとりと汗ばむほど暑い。 美香は夏が嫌いだった。 〔 お米をといで、・・・、えーと明日は・・・。 〕 カレンダーに目をやると、それは風に揺れている。 月毎のもので、上半分が絵画のコピー、下半分に日付が入っている。 今月は美しい女性が描かれており、 『自画像 更科小春』と注釈がついていた。 ただ、舞がこの絵を怖がるので、上からキティちゃんを貼ってある。 〔 ? 〕 夜は窓を開けない。 特に夏は。 舞も母に従い開けないはずだ。 ただ、昨日は今年一番の暑さだった。 母子の寝室は、文字どおり襖一枚隔てた所にある。 おそらく、ちょっとだけ開いているであろう窓を閉めに腰を上げる。 美香は完全に油断していた。 襖を開けると夏がいた。 大きく開け放たれた窓。 網戸さえも。 夜風にレースのカーテンが軽く揺れている。鈴なりの羽虫を載せて。 壁にも天井にも、汚らしい三角形がいくつも貼りつき、床を大小の豆粒が這いずっている。 美香は一歩踏み込むと、後ろ手にそっと素早く襖を閉めた。 虫ごと上掛けを蹴上げ、娘を掻き出し、脇に抱えあげると廊下へ通ずるドアへ突進した。
朝、娘を幼稚園へ送り出すと、仕事に出る前に、昨夜の後片付けをすることにした。 あの後、バルサンを放り込んである。 虫の死骸と死にかけだらけの寝室。 美香はますます夏が嫌いになった。
「ワンコが見えたから寄ってみたんだ。」 男がそう挨拶すると、主人が応じた。 「ゲンだよ。 何してた。」 「ヘチャムクレな女を足止めしてたよ。」 主人はディスプレイに視線を移した。 「さっき入った客かな。」 「働き者だなアイツは。」 男が言った。 間が空いた。 「ああ・・・そうだな。」 この短い相槌でも満足できたらしく、男は来客用ソファーに腰を落ち着けた。 主人は中座すると、自ら飲み物を運んできて男に勧めた。 「おまえさん、ムシが駄目だったよな。」 携帯電話を弄びながら男が切り出した、 主人が眼で促すと男は続けた。 「幸恵さんのところから回ってきた仕事なんだが、ムシがらみなんだ。」 何の色も伺えない眼差しで主人を眺めている。 「イヤダ。 関わりたくない。」 「後方支援でいいんだ」 「駆除業者を頼めばいい。 アイツは金持ちだ。」 「業者が扱えるモノならこっちに回ってくるもんか。」 「それじゃぁ、学者だ。 アイツは顔も広い。」 沈黙が訪れた。 男は再び携帯を弄び始めた。 しばらくして、事務所の電話が鳴った。 主人は受話器を取って、二言三言会話を交わすと、男へ向き直った。、 「さっきの送ったのか。」 男のニヤケ顔を睨み付けていたが、やがて電話の会話に引き込まれた風で、視線が外れた。 かなり長い会話の後、受話器を置いた。 ワーキングチェアに腰を下ろし、頭上の監視モニターに眼をやる。 男は待った。 外は猛烈に暑いが、ここはオアシスだ。 「『蟲もどき』って言ってもわからないよな。」 船を漕ぎ始めた頃、ようやく主人が口を開いた。
淫夢で目を覚ました。、 股間が濡れているのがわかる。 素早く娘の様子を窺うが、ぐっすり眠っているようだ。 何を見たのか、まったく思い出せない。 しかし、恐ろしいほどの快感のあまり目覚めたはずだ。 長らく抑えつけていた感覚が肉体の奥底から止めどなく沸き上がってくる。 ふらつく足で浴室へ向かう。 シャワーを全開にする。 抑えたくなかった。 呻きを打ち消す飛沫の中、狂ったように何度も何度も果てた。 夜半に目覚め、明け方まで浴室で自慰に耽る日々が始まった。 眠るのが怖く、そして待ち遠しい。 その時だけは、『母親』でも『美香』でもない。 やがて、寝不足が深刻になった。 やがて、昼夜問わず、視界に蛾が飛ぶようになった。
「『蟲もどき』は、・・・元は人間の男だ。」 主人は、呼び名も含め、全て自分たちの仮説である、と言い添えてから話し始めた。、 蟲は時と場所により神格化される。 世界中に蟲を対象とした信仰が存在する。 そして、昔から、『蟲と交わった人間』の話は絶えない。 男もそんな民話を聞いた覚えがあった、 「蟲、いや『蟲の精』だろうな。それとの交尾に溺れ、人の輪廻から外れたのが『蟲もどき』だ。」 「輪廻から外れる?」 「そう。 『蟲の精』と交わり、人の世を捨てた男は、衰弱死するまで交尾し続ける。そして、蟲として 生まれ変わる。」 「なんで男限定なんだ。」 「男の話しか無い。 たぶん、雌が雄を選ぶという独特の力関係に起因するんだろうな。」 篠原幸恵なら、〔馬鹿だから〕の一言で片付けてしまうところだと男は思った。 「ただのムシとどう違う、いや、待ってくれ、まず、どのムシだ。」 「色々。 ただ、圧倒的に『羽虫』と交わる話が多い。 たぶん蛾だと思う。」
「あんたひとの話聞いてるの。」 年配の女性客が、美香に向かって吠え立てていた。 「これ、あと1パック貰えないかって言ってるの。」 最近、ミスが続いている。 周囲の目が厳しい。 睡眠薬で眠りを取り戻したのに、視界に蛾の入る回数は増えている。 〔 しんどい。 全部捨てたい。〕 「申し訳ございません。 お一人様2パックまでとさせていただいております。」 美香の落ち度ではない。 だから相手を見ない。 アレが見えたら困る。 その仕草が相手の癇に障った。 「ちょっと、なんなのその態度。 ちょっと・・・こっち見なさいよ。」 女が美香の腕をつかんだ。 思わず視線を向ける。 女の袖口から、ひよこりと触角と頭が現れた。 息が止まる。 滑るように三角形の体が抜け出た。 粉っぽい白地、おぞましく散る橙。 ささっと手首の背を伝い、手の甲でぴたりと静止した。 皮膚が粟立つ。でも目を逸らすことができない。 〔クル!〕 羽が・・・開いた。 まるで意を酌んでくれたことに歓喜するかのごとく、嫌らしく羽を震わせながら、それは美香の腕に載った。 「ぎゃぁぁああーっ。」 美香は女を振り飛ばした。 絶叫し続けた。 止められなかった。 そして失神した。
「なるほどね。 それじゃぁ、ただのムシとはどう違うんだ。」 改めて男が尋ねた。 主人は一つ溜息をついた。 「『蟲もどき』はな、人間の女を求める。 犯そうとするんだ。」 響きが嫌悪に満ちている。 「はぁ、・・・なんで。」 思わず、間の抜けた言葉が男の口から洩れた。 ムシとセックスしたくて人間を辞めた奴が、なぜまた人間としたがるのか。 「理由はわからん。 集めた資料から出した結論だ。 犯そうとして襲っているとしか考えられない。」 男は困惑した。 どんどん現実味が薄くなる。 主人にもそれが伝わったようだ。 「おまえ、仮面ライダーに出てくる怪人みたいなの想像してないか。」 「違うのか?」 男の怪訝そうな様子に、主人は笑みを漏らした。 「『蟲もどき』として分類したケースに、そんな怪物は登場しない。」 そう言うと、今日初めてデスクを背にして男と向き合った。 「ある日突然、視界に蛾を捕らえるようになる。前後して卑猥な夢に悩まされ始める。 医者に掛かれば神経症、お払いの類に掛かれば霊障だと言われる。 幸恵やおまえのような人間は少ない。 やがてイメージだけではなく、実体が生活を脅かす。 この頃になると蛾のイメージと性欲が結びつき、 多くは激しい自己嫌悪に陥る。」 主人がいったん話を切る。男は無言で待った。 「ここから先に関しては、しっかりとした記録がない。 数少ない生還者は、みな廃人になっている。 だから、 狂人の戯言をベースにした全くの推測だ。」 「聞かせてくれ。」 「心身ともに崖っ淵に立たされた頃に襲撃が起こる。 群れとなって襲う。 もちろん怪人サイズではないし、 おそらく、その中の一匹だけが『蟲もどき』だ。」 「どうやって犯す。」 「犯せない。当たり前だ。 だが犯そうとして群がる。 結果、狂わせるか殺してしまう。」 絶句した。それがムシのやることなのか。 気がつけば事務所にも夕闇が入りこんでいる。 忙しい時間を控え、スタッフの走り回る音が届く。 「間違いない。それだ。」
男の帰り際、主人が言った。 「『蟲もどき』は奴の条件の下でしか襲ってこないだろう。 防ぐことは可能だ。」 男は礼を言って事務所を後にした。
勤め先は美香をクビにしなかった。 しばらく休んで、接客の無い部署で復職するように計らってくれた。 今の美香にはその情けすら重荷に感じられる。 そして、娘に対して同じ感情を抱いてしまいそうで怖い。 最後の砦と解っていた。 昨日の今日なので、美香は一日中家に篭っていた。 舞は、それが嬉しかったらしく、外へ遊びにも行かず、寝るまで母に纏わりついていた。 幸せな疲労感にオマケが付く。 今日はまだ蛾を見ていない。 〔 昨日がピークだったのか。 夏が終われば治るのかもしれない。〕 そう思いカレンダーを見ると、いつの間にかキティの絵が無くなっている。 辺りを見ても落ちていない、 〔明日、舞が起きる前に新しいのを貼らなくちゃ。〕
夢を見た 美香はテーブルに着いてお茶を飲んでいる。 向いの席には、一組のカップル。 男はなぜか影になっていてよく見えないが、女は若く美しい。 自画像の女だ。 女は美香に何かを勧めている。 「●●●をご覧になりませんか。」 美香は断る。 しばらくしてまた勧める。 美香は断る。 女はけっして口調を変えることなく、穏やかに繰り返す。 ついに、美香は根負けして「見てもいい」と答えた。 女はしなやかに席を立つと、背後の窓を開け放った。 「では、ご覧なさいませ。」 艶かしく微笑んだ。
スィッチが入ったように目が覚めた。 その瞬間、身体に電気が走った。 よじれ、そり返る。 三度目で自分が絶え間なく絶頂に達しているのが解った。 のたうつ身体に逆らい、下半身を覗いて気絶しそうになった。 そこは剥き出しで、股間に蛾が群がっていた。 美香は悲鳴をあげ手でなぎ払った。 落ちた一部は新たな群れとなり上半身を攻めた。 「うぐっ。うっ。ひはぁぁぁ。」 また絶頂がきた。 〔 入ってきた。 入ってきた。 入ってきた。 〕 「うぁぁーっ、ヒィーッテクルゥーッ。」 涙で霞む視界に何かが映った。 〔 ? 〕 娘の舞が、驚愕に大きく目を見開いて、突っ立ている。 〔見られてしまった。〕 美香の中で何かが壊れて消えた。
激しい痙攣と快感の中にいた。 目が見えない。 でも気持ちいい。 「何これ。 何これ。 あぁーっ、いぃー。」 心の底から吼えた。 股間に運ぼうとした腕を強く引っ張られた。 振り払った。 誰かが叫びながら縋り付いてくる。 〔違う。 私じゃない。 私はそんなものじゃない。〕 舌を、首筋を、乳首を、そして陰部をみんなが愛撫してくれている。 「ああああああ」 また縋り付かれた。 はらわたが煮えくり返り、思いっきり振り飛ばした。 〔邪魔しないで。 お願いだから邪魔しないで。 〕
しばらくして、身体中にひときわ激しい愛撫を受け、美香は完全に気を失った。
「結局、舞に救われたんです。」その女性は寂しそうに笑った。 何度振り飛ばしても、娘は縋りついてきたという。 「深夜に買い物に連れて行くの初めてだったんです。 もう喜んじゃって。」 母子が手を繋いで家路を辿る。 男にも容易にその情景を思い浮かべることができた。 そして、買って来たバルサンで、一緒に虫退治をしたのだそうだ。 「しっかり覚えていたんです。」 声が震えている。 娘は、狭い寝室のドアも窓も閉めきると、買い残りの殺虫剤を全部使ったらしい。
病室を出て車に乗り込むまで、二人は一言も口を利かなかった。 女性は斉藤美香という名で、ようやく探し当てた『蟲もどき』の生還者だった。 男が先きに口を開いた。 「まるっきりストーカーだ。 それも最悪の。」 声に殺気すら感じられる。 「二年経ってるが、かなり類似してる。」 主人は、少し間を置いて続けた。 「同じ奴なのか、それとも、これが『蟲もどき』のパターンなのか・・・。」 「どっちでもいいさ。」 男が言った。 「俺たちは誰も死なせない。」 まだ秋の気配すらなかったが、一刻も早く狂った夏を終わらせるべく、二人は車を走らせた。
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» 【−2】蟲もどき [もけもけ もののけから] × う〜ん。どうも場面の切り替わりや舞台・人物背景がスムーズではありません。丁寧に書かれていると思いきや、読者ほったらかしで自分の荳... ... 続きを読む
受信: 16:58, Wednesday, Sep 16, 2009
» 【−3】蟲もどき [せんべい猫のユグドラシルから] × 物語としては序章の前三分の一くらいまでしか描かれていないように思います。 大会開始時に種として投下される分にはいいのかも知れませ... ... 続きを読む
受信: 21:34, Friday, Sep 18, 2009
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受信: 22:06, Monday, Sep 28, 2009
■講評
「それが虫のやることか」というセリフに全く同感です。 安易に食う食われるにせず、狂わせるプロセスが恐ろしいですね。 場面転換の多さと絶頂の描写に、少々萎えました。
恐怖+1 描写+1 構成-1 文章-1 |
名前: もりもっつあん ¦ 01:24, Friday, Sep 18, 2009 ×
無理に短くした感がありますが、良いと思います。 ただ、アノ描写にこだわり過ぎたのでは?
アイディア 1 描写力 0 構成力 0 恐怖度 1 |
名前: ユーコー ¦ 05:55, Friday, Sep 18, 2009 ×
発送0 文章ー1 構成ー1 恐怖0 『自画像 更科小春』は話に何の関係もないので特に書かなくてもいいかと思います。 狂わせるか殺してしまうはずが快感で気を失う程度ですんでいますが、それなら娘の妨害がなくても完全に気を失った時点で助かっているような気が。バルサンであっさり撃退できてしまうくらいですし。 蛾そのものが愛撫するというのも、その快感を想像しにくいし、娘には襲いかからなかったのでしょうか。 エロ描写は個人的に嫌いではないです。むしろ好きなほうなんですが、怪異よりも目立ちすぎてしまっているなという印象です。
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名前: 戯作三昧 ¦ 17:34, Tuesday, Sep 22, 2009 ×
・アイディア+1 蟲もどきの設定のみ、とても面白く思った。目的を果たせず「狂わせるか殺してしまう」虫っぽさが堪らない。男たちの要素は、どうでもよく思えた。解説に必要だったんだろうな、という程度。 ・描写と構成−1 ただひたすらに読みにくい。頻繁に視点を変えれば面白い訳ではないと思う。 察するに美香の状況の進行と、蟲もどきの解説を交互に進めたかったのだと思うが、場面転換したのかしていないのか、時間経過の具合など、全てが分かりにくい。作者の方には分かっていることを、もっと読み手に伝えられるような、そんな書き方を心がけるべきだと思う。
・怖さ±0 可もなく不可もなく。また、別の展開、物語はこれからだ! 的な締めをされても、読んでいる方にはいまいち。単体として完成させて欲しいと思う。 ・買っても後悔しない魅力+1 蟲もどきの設定だけが、とても気に入ったので。これで興味を持てない男たちのシーンが長かったら話は別だが、一応、ギリギリの許容範囲。 |
名前: わごん ¦ 00:00, Thursday, Sep 24, 2009 ×
恐怖 2 判りやすさ −1 人が虫になる、というモチーフは理解できるのですが、物語自体が少し判りにくかったです。申し訳ありませんが、私には場面展開が速くて、折角の物語を掴むことができなかったように思います。 |
名前: 白長須鯨 ¦ 16:43, Thursday, Sep 24, 2009 ×
場面の移り変わりが解り難いため、状況が非常に解り難かったように思えます。 性的描写もなんだか妙に安っぽさを感じますし、蛾に群がられた時も具体的な触感が描写されていないため、蛾がどうやって愛撫してるかが解らず、読んでいてイマイチぴんと来ませんでした。 なんだか書きたいものを書いた、って感じはしますね。
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名前: PM ¦ 19:08, Thursday, Sep 24, 2009 ×
恐怖度0 文章力0 構成力0 アイデア0 全体的に散漫なイメージで読みづらく物語に入り込めませんでした。 テーマを絞ってシンプルにまとめた方がよかったでしょうね。 |
名前: 妖面美夜 ¦ 15:37, Friday, Sep 25, 2009 ×
『蟲もどき』が素晴らしく厭すぎます。
>だが犯そうとして群がる。 結果、狂わせるか殺してしまう。 この設定がいいですね。「結果」という単語が、それに至るまでのおぞましい有様を想像させます。
更科小春の使い方が意味深で、個人的にとても好みです。
*設定+1 |
名前: げんき ¦ 01:43, Sunday, Sep 27, 2009 ×
雰囲気があっていいですね。 いろいろ考えてある。
でも、プロローグで終わっちゃってますね。 ここからお話が始まるのに。 それと視点の移動が微妙にわかりづらかったかもしれません。
【アイデア】+1、【描写力】+1、【構成力】0、【恐怖度】0 |
名前: ユージーン ¦ 21:51, Tuesday, Sep 29, 2009 ×
話に絡んでくる男達の身分や正体が全く不明なので、おおまかなストーリーは分かるものの、シルエットだけ動いているようで読んでいて非常にもどかしかったです。 蟲もどきの設定のみ異常に光っているのですが、地の文構成とも大幅に直しが必要だという印象です。
アイデア 1 文章 −1 構成 −1 恐怖度 0
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名前: 鶴の子 ¦ 22:53, Tuesday, Sep 29, 2009 ×
人物が描き切れていません。どの登場人物も、全く魅力がありません。 それと、細かいことですが、同じ単語が続くのは文章を幼く見せてしまいます。
発想・-1 構成・-1 文章・-1 恐怖・0 |
名前: 三面怪人 ¦ 00:23, Wednesday, Sep 30, 2009 ×
あまり赤点ばかり付けたくはないんですが、ちょっとこれは・・・どうですかね。 結末を見る限り、多分、作者の方の中には洒落たストーリーが出来上がっているんだと思います。 しかしながら、ぶつ切りにされたそれぞれの場面もどこを書いているのか良く読まなければ分からないですし、最後ではとりあえず纏められたのかなという感じを受けました。
この終わり方は、もしかしたら33分探偵のように笑うタイプの作品だったんでしょうか。 そうじゃない確率の方がきっと高いでしょうが、もうここまで書かれたのなら、とことん破綻して笑わせてくれた方が、衝撃作としても潔いかもしれません。
描写力・−1、構成力・−1 |
名前: 気まぐれルート66 ¦ 22:28, Wednesday, Sep 30, 2009 ×
面白くもあり、また細かな部分が纏まりきれていないような印象も残るのですが、全体に漂う雰囲気だけは好みでした。 ただ、単純にこのお話だけを見ていると、登場人物の位置づけに不明瞭な部分も多く、単体としてではなく、パズルの1ピース的な読後感が強かったかなと付け加えておきます。 |
名前: 籠 三蔵 ¦ 23:25, Wednesday, Sep 30, 2009 ×
バルサンでいいんだ・・・本当に虫なんですね。 霊障か害虫かはっきりすっきりしてもらった方が個人的には読みやすいです。 |
名前: 読書愛好家 ¦ 20:21, Thursday, Oct 01, 2009 ×
>襖を開けると夏がいた とか、詩的なのか誤字なのか分からないところが多々……^^;
視点が交互に来るものならば、それぞれの語るポイントを的確にするといいですね。そうすると両方に違う空気感がでます。 あと、「 」の最後に句読点(。)は要らないですよ。 |
名前: あおいさかな ¦ 01:39, Friday, Oct 02, 2009 ×
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QRコードの中に 潜む実話怪談

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