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僕は自由な夏休みを実は毎日同じ事をして過ごしていることに気付かず、あの日もザリガニ釣りをしていた。ふと目をあげると、照り返しのきつい川沿いの道から用水路にかかる小さな橋を渡って、レモン色の自転車が走ってくるのが見えた。 「おねーちゃんだ、おーい。」と手を振ると、ピアノのレッスン帰りらしい姉が気付いて自転車を止め、ひろのねーちゃんだ。ひろのねーちゃんだ。と仲間達が騒ぐ中、すたすた用水路の脇を歩いて来た。 「ザリガニ釣りかー、釣れた?」 「僕、こんなにとれたよ。」 「僕も、僕も。」 「おー、みんなすごいねえ。やるねえ。」 姉に褒められてみんな有頂天だ。あんたは?と聞かれて自分の青いバケツを持ち上げて見せる。 「重っ、すっごいじゃん。」 パンと背中を叩かれて、へへん。と思う。大人は忙しくてあまり子供に構ってくれないから、ちょっと年の離れた姉に褒められたりするのは僕らの喜びだった。 「こりゃ、水槽は無理だからベビーバス出しとくわ。」 姉が先に帰ろうと自転車の方に戻って行った。ベビーバスはザリガニ釣りでも金魚すくいでも大漁だった時に活躍するアイテムだけど、あれを出すと必ず「あんた、これに入れる位ちっちゃかったのにねえ」と必ずからかわれるから嫌だなあ。と、ちょっとだけ憂鬱になっていると、「うわー」という姉の声が聞こえた。わらわらと駆け寄ると、自転車の後輪の陰にカマキリが潰れていた。自転車を急に脇に寄せたせいで踏んでしまったようだ。 羽が扇子のように乱れて腹にかかり、頭をぐるぐると動かしながらカマを右・・左・・右・・と力なく交互にかいている。長い腹の上部を車輪が通過してしまったらしく、その部分が道路に貼り付けられていた。ふいに前かごの中のピアノ教本の重みで前輪がガクンと横を向いた。 すると、カマキリの腹からぷちんと黒いものが出てきた・・と思う間にそれはひゅるるるとあっという間に長く飛び出してきた。 「あー、ハリガネムシだー。」 「爪に入ると死ぬんだぞー。」 僕らはきゃっきゃっと騒いでいたが、姉は言葉もなく固まっていた。黒いひも状の生き物が青空めがけて際限なく噴出してのたうち、それでもカマキリは力なく空中をかいている姿に、姉は半泣きになりじりじりと後退した。 「おねーちゃん?」 「何?何なの?あの黒いの・・。」 「え?ハリガネムシだよ。知らないの?」 「知らない・・あれ・・カマキリの子供?」 「ハリガネムシはハリガネムシだよ。お腹の大きいカマキリに入ってて、僕ら捕まえて遊んでるよ。お腹をぐいぐいっで押すと・・・ああやって出てくるよ。」 ますます青くなった姉を見て、ハリガネムシが爪に入ると死ぬっていうのもメイシンなのにこんなに怖がるなんて変なの。と僕は思った。おねえちゃんは、僕よりずっと大きいけどやっぱり女で弱いんだな。ということを認識したきっかけだったように思う。
私ってバカなんだなあ・・子供が知ってるようなことも知らなくて・・。 今でもちっとも変わってないや。 家を出る時、ひろは「もう止めろよ」って言ってた。 あの子、誰と旅行に行くか気付いてたんだよね。 せっかく止めてくれたのに・・・ごめんね。お姉ちゃん、バカだ。
でも・・お姉ちゃんのお腹には先生の子供がいたの。先生、困った顔してたけど何とかするって言ってくれたから。信じたの。 まさかこんなことするなんて・・・。
・・・事故だったのかな・・やっぱり違うよね。 あんな腐った橋の上に誘い出したのは先生だし。 あっと思ってから、この谷底に落ちるまでずっと見てたけど、醒めた目でこっちを見てるだけだった。あれはちゃんと落ちるか確認する目だ。 そして最期、満足そうに笑ったのを見たよ。
この川は冷たいよ。血も子供も全部流れて行ったみたい。落ちた時にこの岩と岩の間にぐしゃりとはまり込んでしまったから私は流れて行けない。 独りでここに置き去りで、ひたひたと冷たい水に嬲られ続けて、先生は温かい家庭に帰って行くの?どうして?
あれは何?
私の温かい血液と胎児が流れて行った方向から何かの気配が上がってきた。渓流を黒く埋め尽くしひしひしと迫ってくる。 「ハリガネムシは最初は川にいるんだよ。」 ひろの声が甦った。あれはきっと・・・ハリガネムシだ。
黒く渓流を埋め尽くし殺到してきたものたちは鉛筆の芯のような黒さと細さで、死体の爪の間の柔らかい肉に突き刺さり、ずずずっと入り込んだ。大きく見開かれ飛び出している両方の眼球にも、上顎と下顎がずれ完全に粉砕された歯根の間から、ねじれた肩の裏側にまで疑問符の形にだらりと突き出された舌にも、衝撃で破裂した頭蓋の中でふるふると震えている脳にも、次から次に潜り込んでいった。 やがて死体が蟲たちに満たされると、川底の岩にひっかかっていた右手がピクンと跳ねてぐわっと指が開いた。岩の縁につかまろうと動き、何度も苔で滑りバシャンと水中に引き戻されていたが、とうとう顔面を水面に出すことができた。最初はぐらぐらと前後左右に揺れていたが、空から月が消え、チチ・・チチ・・と鳥の囀りが聞こえ始める頃には、清流は静かにいつもの風景を取り戻し、そこには何も残っていなかった。
ひろ・・・・。 はっと少年は目を覚ます。頭に刻み込んだ住所にたどり着き、身を潜めている間にうとうとしてしまったようだ。 「なんだ、夢・・・か」 姉の声を聞いた気がした。いなくなって10日間、探し始めて1週間。最近は人間より情報の方が保護されるらしく、身寄りが弟しかいないような若い女が行方不明だと言うのに、大学はあの男の住所を教えるのを拒み、警察では捜索願すら受理されなかった。 自分の意思ではないですか? 何を言ってやがる。出かけたのは確かに姉の意思かもしれないが、帰ってこないのは絶対に違う。少年には確信があった。出て行くときの姉の目は別れを告げてはいなかった。 もうすぐそれが分かるはずだ。きっとおねえちゃんは無事でいる。不安に独り立ち向かいながら、少年はじっと待ち受ける。
玄関扉を開けた男の背後に、少年はスッと無言で立った。男はびくっとして振り返るが、その眼球は血走り左右に落ち着きなく揺れている。 「な、なんだ。お前は・・」 「あんた、姉貴をどうしたんだよ。」 男の顔が歪む。 「・・知らないよ。」 「知らないわけないだろう!・・・何があったか、言えよ。」 「だから、知らないよ。君のお姉さんは確かに僕のゼミの学生だ。非常に熱心な学生だったから、僕も心配している。それ以上どうしろって言うんだ。」 少年はもっとぬけぬけと惚けられることを予想していた。しかし男は言葉こそ用意したものの、おどおどと顔面は蒼白で手は小刻みに震え、頬にも不規則なひきつりが意思に反して表れている。疑うなという方が無理だ。 あんた、こんな男に騙されたのかよ!怒りにかられ殴り飛ばすと、男はあっさり転がった。が、素早く玄関を閉められ鍵をかけられてしまった。 「おい!開けろ!」 どんどんと扉を叩くと、扉の向こうでぶつぶつと声がする。 「僕は何もしていない・・・僕は悪くない・・・僕のせいじゃない・・・あんな下着みたいな格好で大学に来るやつらが・・・僕は悪くない・・・そうか、お前だろ!」 突然ドン!と扉を叩き返された。 「毎晩、毎晩、悪戯してるのはお前なんだろ!なんだ!そうか!ハハハハ・・ハハハハ!人間じゃないか・・・何だ・・。おい!お前のせいで妻が出て行ったじゃないか!」尋常じゃない力で内側から扉が叩かれ、一回ごとに大きく揺れる。「もう、くだらない悪戯は止めてくれ!僕は何もしていないんだからな!」 帰れ!と叫んだのを最期に静かになった。どうやら家にあがったようだ。悪戯とは何のことだ・・?少年が姉の持ち物をひっくり返してようやくこの住所を突き止めたのは、つい先ほどのことなのだ。 外から様子をうかがっていると二階の出窓に明かりが灯るのが見えた。家の中には他に人の気配もない。少年は思い切って手入れがなされていない鬱蒼とした庭に踏み込んだ。 じっとりと湿った土の感触がスニーカーの底に伝わり思わず身震いする。ぐにりぐにりと進んで行くと丁度出窓の下に何かが凝っているのに気付いた。最初は枯葉の山かと思ったが、今は蝉の季節だと気付いて否定する。 それは赤い塊だった。ぐねぐねと表面が内部に入り込み、内部から表面にまた出てくるというように蠢いていたが、突然ぴくんと流動が止まったかと思うと、するすると無数の赤い糸が絡まりあいながら立ち上がり始めた。よく見ればそれは節のない蟲なのだった。 少年は息を呑んだ。その赤い蟲たちが二階に達すると、いつの間にかそれは姉の姿になっていた。ただ眼窩は窪み、口の部分もぽっかりと空洞でそこからは赤い蟲たちがぴるぴると見えている。それでもそれは、姉だった。 姉はこつん・・と窓を叩いてはため息をつき、もう一度こつん・・。と叩くことを始めた。 「何だよ・・・何やってんだよ!そんな窓、破ればいいだろう!?そんな奴引き裂いてやれよ!」 少年は泣いていた。その涙に引き寄せられたのか、振り向いた姉の口の空ろからみゅるっと一匹の蟲が素早い動きで少年の顔面にとりつき、振り払う間もなく涙の筋を逆になぞり虹彩から眼球に侵入を始めた。 「うわあああああっ!」 刺すような痛みに少年は転げまわったが、蟲が眼房水に落ち着くと痛みは嘘のように消えていた。少年は視力を失っていたが、代わりに姉が最期に見た光景を視ていた。少年は理解した。あの男がしたことを。そして目の前にいるのが何ものかを。 「おねえちゃん、無駄だよ。そいつは応えないよ。」一歩踏み出す。「ただの事故だって言って欲しいんだよね。」 でも、無駄だ。姉は騙されたのだ。それでも姉は自分ではなく、この男の所に来たのだ。あんなに恐れていたハリガネムシたちを呼び寄せ、自らの血肉で赤く変貌させてまで。 「本当におねえちゃんはバカだね。」 もう涙は流れなかった。眼球の中の蟲は水を必要としているらしい。喉だけで慟哭する苦しさに脳がパンクしそうだった。視覚は失われたが、感覚で充分知覚できることに気付く。周りの蟲たちが教えてくれているのかもしれない。少年は呪わしい庭を飛び出した。
秋の陽がすとんと落ち完全に周囲の暗さが夜のそれになった頃、男が守衛室に鍵を預けレンガの建物を後にすると、暗がりの中からふうっと人影が現れた。 「先生。」 少年がにこやかに並びかかり一緒に歩き始めた。男は無言で耳を両手で塞ぎ、歩く速度を速めたが、少年が気にする気配はない。 「文学部のセンセイがこんなに遅くなるなんて、どうしたんですか?毎日らしいですね。みんな不思議がってますよ。」 帰りたくないんでしょう。でも帰らないとね、あそこがあなたの家なんだから。少年の言葉に、男はいやいやをするように頭を振り、食いしばった歯の間からうう・・・うう・・とうめき声を洩らした。男はもういないはずの女の顔を少年の面差しに見ている。 お気をつけて。少年はひらひらと手を振り男から離れ、後姿を見送る。 「あいつ、終わりだな。」 頼むから安全運転で帰ってくれよ。と少年は祈る。事故なんかであっさり死なれるわけにはいかない。自らの指で鼓膜を突き破り、眼球をほじり出し、狂死する男の姿を少年は視ていた。 「おねえちゃん、長かったね。」 少年はそっとまぶたを押さえる。常夜から戻ってきた姉は、今夜を限りに常世の蟲となるだろう。姉がハリガネムシなんて知らなければ・・・。幾度となく繰り返した問いの終わりを少年は自らに告げた。 「邪神でも・・・神には違いない。」 少年は闇にひるがえり、消えた。行方は誰も知らない。
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» 【−3】ハリガネムシ [もけもけ もののけから] × これは視点の問題で読みにくいです。視点を統一するか、場面の切り替えに工夫をするべきだったのでは?ストーリーもさっくり終わってし縺... ... 続きを読む
受信: 22:54, Wednesday, Sep 16, 2009
» 【0】ハリガネムシ [せんべい猫のユグドラシルから] × この物語の主役は姉と弟の二人なのですが、双方の視点を描こうとしたために視点のブレが生じ、読みづらさを産み出しています。 最適なの... ... 続きを読む
受信: 00:20, Saturday, Sep 19, 2009
» 【−2】ハリガネムシ [日々、追憶…から] × アイデアは良いと思います。ただ、私がこのような文章の書き方をされる本を読みなれていない所為か、とにかく読みづらい印象です。視点の�... ... 続きを読む
受信: 18:52, Tuesday, Sep 22, 2009
» 【−1】ハリガネムシ [峠の塩入玄米茶屋/2009から] × 視点が統一されていないため、大変読み難い。それぞれの視点から描こうとしたのはわかるが、これは少し無理があるように思う。最初から客観的視点で描いた方が、ブレも少なくて済んだのでは。ラストで少年が目の中の蟲を通して、男の最期を予見しているのも、イマイチわ .. ... 続きを読む
受信: 22:21, Monday, Sep 28, 2009
■講評
復讐までの過程をしっかり書いているのに、そこで終わってしまって肩透かしな印象です。 先生が狂い死にするところまで書いてほしかったです。 遺伝元を川で結んだところは感心しました。
構成-1 アイデア+1 描写+1 |
名前: もりもっつあん ¦ 01:43, Friday, Sep 18, 2009 ×
面白かったです。 直接ムシを使った復讐にしなかったことで、姉弟による復讐劇を描いたところが良かったと思います。
アイディア 1 描写力 0 構成力 0 恐怖度 0
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名前: ユーコー ¦ 21:50, Sunday, Sep 20, 2009 ×
姉と弟の復讐ということで、2人の感情が良く分かるように視点を分けてよく書けていると思いました。 先生の最後について描画することでさらに恐怖感の出る作品になると思います。
構成 +1 アイデア +1 恐怖 0
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名前: ktbk ¦ 11:16, Monday, Sep 21, 2009 ×
発想0 文章0 構成ー1 恐怖0 文章そのものは悪くないと思うのですが、視点の切り替わりが多すぎて読みづらいです。 ありきたりな終わらせ方を避けようと思ったのかもしれませんが、先生の苦しみようがあっさりしすぎていて、復讐を成し遂げた感じが薄いように思います。 最後の少年のセリフも、神という言葉が出てきたせいで話のスケールが唐突に大きくなってしまったような、収まりの悪い印象です。 |
名前: 戯作三昧 ¦ 04:02, Tuesday, Sep 22, 2009 ×
・アイディア+1 ハリガネムシの憑依(?)と姉弟の恨みの合わせ技……。ギリギリ個性的かと。ハリガネムシが「血肉で赤く変貌」しているのはいいと思う。+0.5くらいだが、四捨五入。 ・描写と構成−1 何というか、思いついた文章をそのまま書き殴ったような乱暴さを感じた。描写を細かくする意気込みは良いと思うのだが、やたら読みにくい。「秋の陽がすとんと落ち〜」からも、脈絡のない投げやりな展開に感じる。
・怖さ±0 普通かな、と。 ・買っても後悔しない魅力−1 残念ながら、文章に感じた難を覆すほどには、話やアイディアを面白く感じなかった。投げやりに見える落とし方も良くない。 |
名前: わごん ¦ 06:10, Thursday, Sep 24, 2009 ×
ううーん。 視点がころころと変わるので、兎に角読み辛かったです。 最後もなんだか曖昧な感じがして、話の筋自体が解り辛い印象も受けました。 もう少し、読者の読み易さや状況の解り易さを心がけていただければなぁ、と思います。
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名前: PM ¦ 19:23, Thursday, Sep 24, 2009 ×
カーヴァーか金井美恵子か、センチメントの季節か・・・。 最初は割としっかり作られているんですが、途中からが何だかどうでもよくなった感じがしないでもなかったです。 結局の所は復讐劇のようですが、過剰な装飾をして平凡な感じにならないよう、味付けをされたのかなと思います。
作者の方がどうしてもこのような書き方をされたかったのなら仕方ないですが、冒頭の丁寧な描写力が最後まで等しく持ちこたえていないところを見ると、だんだんと力尽きてしまったように見受けました。 書いているうちに題材に興味が無くなってしまったのか、自らに課したノルマのために頑張られたのかな・・・とも思ったりします。
構成力・−1 |
名前: 気まぐれルート66 ¦ 23:24, Thursday, Sep 24, 2009 ×
恐怖度0 文章力0 構成力0 アイデア0 中だるみを感じて物語りに集中できませんでした。 発想は良いのでしょうが、ちょっと尻切れトンボで終わった感じがします。 復讐ストーリーとしてはスタンダードなので、もう一捻り欲しかったです。 |
名前: 妖面美夜 ¦ 22:16, Saturday, Sep 26, 2009 ×
句読点の使いどころが疎です。 前もどっかで言った気がするけど、これも何か、作中時間が死んでるんだよなぁ。たとえば「狂死する男の姿を少年は視ていた」。死ぬまでに相当時間がかかると思う。男も騒ぐし、逃げようとするしで、長時間、何も起こらないいとは思えない。そういうことだよね。また、行為に意志が介在するなら「視」よりも「見る」が適切です。 |
名前: あおいさかな ¦ 19:11, Sunday, Sep 27, 2009 ×
ラストの「神」は遺伝元から察するに、あの虫神ですね? 姉の復讐を受け継ぎ、それを果たしてしまった少年の今後が気になります。先生の末路もはっきりと語られていないので、想像する楽しみが生まれて好きな終わり方です。
個人的嗜好なのですが、遺伝元の女性の復讐がなされたことに喜びを感じています。
*遺伝元の調理法+1 *
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名前: げんき ¦ 23:51, Monday, Sep 28, 2009 ×
元のお話を上手くふくらませてありますね。 その心意気がちょっとうれしかったです。 雰囲気もありますしね。
お話としては復讐のお話で終わっているので、もうちょっと膨らみが欲しい所かな。 虫のシーンは驚くんだけど、お話としては真っ直ぐなんですよね。
【アイデア】+1、【描写力】0、【構成力】0、【哀しみ度】+1 |
名前: ユージーン ¦ 23:25, Tuesday, Sep 29, 2009 ×
よいムードを醸し出しております。 姉の遺体に虫が纏わり付いて甦るまでの雰囲気は秀逸。 私的にはもう少しショッカーな味付けならと。 この姉が、ターミネーターのように先生を執拗に追い詰めていったら、かなり嫌な絵になるだろうなというのを期待してしまいました。 |
名前: 籠 三蔵 ¦ 00:26, Wednesday, Sep 30, 2009 ×
最初の少年視点がとてもいい感じなのですが、その後がめまぐるしく視点が変わってしまいよく分からなくなってしまいました。 ハリガネムシは、確かに死体を操りそうな印象がありますね。
アイデア 1 文章 −1 構成 −1 恐怖度 0
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名前: 鶴の子 ¦ 00:57, Wednesday, Sep 30, 2009 ×
冒頭の文章を読んだ時に感じた不安が見事に当たりました。 視点が定まらず、だらだらとした文章は、大変読み辛い。
結局、この少年、何歳なんでしょう。 その時々で妙に幼かったり、大人びて見えたり。 見落としたかな。
発想・0 構成・0 文章・-1 恐怖・0 |
名前: 三面怪人 ¦ 01:13, Wednesday, Sep 30, 2009 ×
悪い男に殺された女が化けて出る・・これまた古典ですが、蟲に化けさせて、うまく作ってあると思います。伊右衛門的恐怖をもっと表現できていれば・・。 |
名前: 読書愛好家 ¦ 20:18, Thursday, Oct 01, 2009 ×
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QRコードの中に 潜む実話怪談

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