← |
2023年9月 |
→ |
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
|
|
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
|
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
|
中学ん時、俺はナイフを隠し持って登校してた。いじめるなよ、馬鹿にするなよ、俺はナイフを持ってんだぞと、睨みつけて生活してた。
真夜中に親父が狂って騒ぎ出した。いつもとは言わんが、よくあることで、肋骨の裏が痒いと言って手当たり次第、錠剤を服み、家中の電気を点け始める。 俺の部屋に来たら殺すつもりで、学ランからナイフを抜いた。折りたたみ式のグリップからナイフを抜くと、ナイフの刃が光っていて、そこに蝶が見えた。 見たこともない真っ白な蝶が、ナイフの中で大きな樹の周りを飛んでいる。 蝶はその内、樹を離れて、青い空へ飛んでいった。その先の空に山の頂が見えた。光っているのはその山がかぶってる雪で、蝶は、遠くの雪と同化して見えなくなった。
この歳になるまで、色んな山に登ったが、いまだにあの山は見つけ出せていない。 ただ、あの白色を汚すことは絶対絶対するまいと思って、それは今でも守っている。
|
■講評を書く
■ Trackback Ping URL
外国のスパマーへのトラップです(本物は下のほうを使ってください)
http://www.kaisyu.info/2009/entry-blog/trackback.cgi20091207065622
■トラックバック
この記事へのトラックバックURL(こちらが本物):
http://www.kaisyu.info/2009/entry-blog/blog.cgi/20091207065622
» 【+1】遠い光 [せんべい猫のユグドラシルから] × 凄くもったいないです。 主題と情景がきちんと定まっているだけに、是非とも長編で仕上げて欲しかった。 主人公と級友、父親、(恐ら�... ... 続きを読む
受信: 20:52, Monday, Dec 07, 2009
» 【−2】遠い光 [もけもけ もののけから] × 気になったところがあります。『ナイフの刃が光っていて、そこに蝶が見えた。』からの描写です。ナイフの刃の中に異世界が見えて、そこに�... ... 続きを読む
受信: 22:20, Monday, Dec 07, 2009
» 【−1】遠い光 [峠の塩入玄米茶屋/2009から] × 発想は悪くないが、これも言葉が足りない。物語の主要な部分をあらすじとして書き出した、という感じ。言いたい事はわかるし、主題としたい事もわかるのだが、怪異に至るまでの主人公の日常が端折られているために、主人公が何故ナイフを持ち歩いているのか、主人公のひ .. ... 続きを読む
受信: 02:33, Tuesday, Dec 22, 2009
■講評
足りない…です。 察する事は出来ますが、読み手に委ねすぎな感じが否めません。 お父様が暴れている事と静かに潔白な山との対比を書きたいのは分かりますが、 そこに主人公の「心」が全く描写されていません。 そこへ「至る」気持ちのいい誘導を、読者は求めているのです。
小さな文章の破綻は気にしないのですが、 削りすぎの物が多い気がします。 |
名前: ほおづき ¦ 15:26, Monday, Dec 07, 2009 ×
これは長編で読みたかったです。ひりひりした感じの文章が、とてもよくお話に合っていて綺麗だと思いました。 心に確固たる芯がある人の美しさを、感じました。
*文章+1 *美意識+1 |
名前: げんき ¦ 22:59, Saturday, Dec 12, 2009 ×
|
|
QRコードの中に 潜む実話怪談

|
■■■ ◆◆◆
|